雨に消えたジョガーと黒沢病院(高崎市)
あたたかい朝もやが雨になる
眠った通りを響かせ
うつむいたランナーがあらわれる
おととしの夏休みあの人の
タイムをおどけて計った
彼は今かけているシーツの闇を
病気の名前はミエロジェーナス・ロイケミア
図書館のいすはひどく冷たく
できるなら肩をよせ走りたい
雨に消えて
わたしは、今朝、こんな悲しい曲を聴きながら、高崎へ車を走らせていました。行き先は、黒沢病院。
これは、松任谷由実のアルバムの中で、最も思い出のある『時のないホテル』の『雨に消えたジョガー』という曲の一番の歌詞です。
昨日、TSUTAYAに行ったら、偶然見つけた思い出のアルバム。今までどこの店に行っても見つからなかったこのアルバムが発売されたのは、1980年。当時は、歌詞の意味も分からず、よく聴いていました。
あれから26年。今聴くとユーミンの詞の素晴らしさや切なさが分かるようになりました。わたしも少しは成長したのだと思います。
今日、黒沢病院に行ったのは、人間ドックを受けるためです。いつもは一番に受診できるように早く行くのですが、今日は順番が最後になるように、ゆっくり家を出発してみました。
黒沢病院の人間ドックは評判がいいので、お客さんがたくさんいました。だから検査と検査の間の待ち時間がたくさんあって、週刊誌がたくさん読めました。
おかげで、世の中には、「就職率のいい大学のランキング」などのように役に立つ情報がたくさんあるけど、どうでもいいような情報もたくさんあることが、わかりました。例えば、「皇太子妃はなぜこの時期にオランダまで静養しに行くか」など。
胃の検査は、ディズニーランドのアトラクションみたいでした。待っているときから看護師さんの明るいマニュアル通りの説明があって、中に入ると、回ったり、さかさになったり、うつぶせになったり。中で音楽がなったら楽しいのにと思います。
好きでないのが、採血と直腸診とエコーです。これらの検査は、気味が悪いので、早く終わりにしてもらいたいです。
そんな数々の難関を乗り越え、待っていたのが評判のランチです。黒沢病院のランチは、メインの副食と主食と汁物とデザートとサラダのドレッシングを選べるのです。わたしはエビチリとライスとそばとコーヒーゼリーとイタリアンドレッシングを選びました。
この病院のランチは栄養と味付けが考えられているので、健康的で、とてもおいしいです。その上、豆から挽いたドリップしたてのコーヒーも飲み放題。今日は順番が最後の方だったので、食べている人が少なく、静かなところで落ち着いて食べられました。
最後に行っても、受付をしてから食事が終わるまで、約五時間。来年もゆっくり出かけようと思います。
黒沢病院は全国で31番目、群馬県内では初めて「人間ドック・健診施設機能評価」の認定を受けた病院です。おすすめなので、ぜひ行ってみて下さい。
『雨に消えたジョガー』の主人公はとても悲しいことになったけれど、わたしたちは、毎年定期的に健康診断を受け、病気の早期発見に心がけ、彼の分まで生きましょう。
- アーティスト: 松任谷由実
- 出版社/メーカー: EMI Records Japan
- 発売日: 1999/02/24
- メディア: CD
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