はじめの一歩

 先週の金曜日の朝、FM群馬を聞いていたら、東京大社会科学研究所・希望学プロジェクト代表、玄田有史さんの『希望学』という本を紹介していました。とても興味深かったので、ラジオの声に耳を傾けてみました。

 格差社会ニート問題などが話題になる今の社会は、希望を持たない若者が増えていることから、玄田さんは、『今こそ希望を持とう』と呼びかけています。

 玄田さんによると、希望学とは希望を個人の問題としてだけではなく、社会の問題として科学的に考える新しい学問だそうです。どうすれば希望を持てるのか、また希望を持つことにどんな意味があるのかを、政治、経済、社会学など多面的に研究するのだそうです。希望学では、希望をもつことの大切さと同時に、失望から学ぶことの大切さも伝えていきたいそうです。

 希望の反対は失望や絶望。でも、正確には反対ではなく、失望して初めて見えてくる希望もあるそうです。本当の希望は、自分で困難を乗り越えた時に得られるものだそうです。そして、困難を乗り越えようと思うのは、子どもの頃、親から期待をかけられた人々だそうです。それと同時に、支えてくれる友だちの存在も大きいのだそうです。「親の期待に押しつぶされる」という心配をする場合もありますが、子どもたちの未来のために、親は大いに期待することが大切なのだと思います。そして、多様な人間関係から支え合う仲間ができるよう、子どもたちを支援していくことも・・・・・・。

希望学 (中公新書ラクレ)

希望学 (中公新書ラクレ)

 先日から、クラスの朝は『はじめの一歩』という歌から始まっています。この曲の歌詞は、明日への希望で満ちあふれていて、前向きな気持ちになります。この歌をみんなで歌いながら、希望を持って一日一日を大切に過ごしたいと思います。

はじめの一歩
新沢としひこ 作詞/中川ひろたか 作曲

小さなとりが  うたっているよ
ぼくらにあさが  おとずれたよと
きのうとちがう  あさ日がのぼる
川のながれも  かがやいている

はじめのいっぽ  あしたにいっぽ
きょうから  なにもかもが あたらしい
はじめのいっぽ  あしたにいっぽ
ゆうきをもって 大きく
いっぽ  あるきだせ
しんじることを  わすれちゃいけない
かならずあさは  おとずれるから
ぼくらのゆめを  なくしちゃいけない
きっといつかは  かなうはずだよ

はじめのいっぽ  あしたにいっぽ
きょうから  なにもかもが あたらしい
はじめのいっぽ  あしたにいっぽ
ゆうきをもって 大きく
いっぽ  あるきだせ