癒される瞬間(とき)2

 10月25日(水)には、幼稚園児との交流ということで、幼稚園に遊びに行きました。1年1組には6名の卒園児がいますが、久しぶりに幼稚園に行き、みんなうれしそうでした。

 初めに、園庭でへびじゃんけんをしました。1年生二人の間に幼稚園の子が手をつないで、3人一組で遊びました。じゃんけんするのは、幼稚園の子です。1年生は、幼稚園の子にやさしくしながら、とても楽しそうでした。後半は、教室に入り、同じ3人組で遊びました。ブロック、折り紙、絵本、ままごとなど、それぞれのグループが仲よく、思い思いの遊びをしました。幼稚園の教室の畳のスペース。ついたての囲まれた場所は、家のようで、とてもくつろぐことができました。楽しい1時間は、あっという間に過ぎ、みんなもう少し遊んでいたいようでした。

 子どもたちが遊んでいるとき、担任の先生とお話をしました。今年卒園したA君は、幼稚園の時、なわとびが苦手で、毎日先生と練習をしたそうです。そして3月18日、卒園する前にやっとなわとびが跳べるようになったそうです。本人も先生も教頭先生も泣きながら喜んだそうです。こうやって幼稚園で大切に育てられて来た子どもたち。その子たちをお預かりして、7ヶ月は、たいしたことをしてあげられなかったけれど、これからの5ヶ月を大切に、子どもたちと過ごしていこうと思いました。

 美しい青空の下、心が温かくなった幼稚園との交流会でした。

 そして、翌26日(木)は、体育館で動物ふれあい教室が行われました。10名の獣医さんのご指導の元、D小で飼っているにわとりとふれあいました。

 にわとりというと鳴き声がうるさく、くちばしでつつくような攻撃的なイメージがありますが、こどもたちとふれあったにわとりたちはとてもおとなしかったです。1年生の子どもたちのうれしそうな声のほうが大きくて、にわとりが気の毒になるくらいでした。

 最初に自分たちの心音を聴き、それからにわとりたちの心音を聴きました。私たち人間とにわとりは同じように生きていることがわかりました。また、ひとりひとりにわとりをだっこして、にわとりの温もりを感じたり、体の細かいところを観察したりしました。最後にひとりひとりにわとりにえさをあげました。あまりたてつづけにあげたので、にわとりも迷惑そうでした。

 にわとりにあそんでもらった1時間。子どもたちは今まで以上ににわとりに親しみを感じることができたようです。

 『音楽』と『人』と『動物』とのふれあい。機械とだけでなく、いろいろな場面でさまざまなものに接すると心が豊かになります。数字や順位などの価値だけでなく、多様な価値観も味わえます。それぞれ子どもたちが、いろいろな体験をし、視野を広め、自分とはちがうもののよさを認められるようなれば、限られた狭い世界でのいじめはなくなるのではないでしょうか。

 これからも、学校でのいろいろな心躍る体験活動を大切にしていきたいです。