いよいよ開幕!FIFAワールドカップ

 4年に1度、サッカー世界一をかけて行われるワールドカップのドイツ大会は、9日午後6時(日本時間10日午前1時)に開幕します。東西統一後のドイツで初めて開かれる今回、20世紀に二度の世界大戦と東西冷戦の対立の最前線となった地から、平和と友情のメッセージを全世界に向けて発信します。
 第18回のドイツ大会に出場するのは、予選を勝ちぬいた32か国・地域。日本は3大会連続の出場です。
 第1回大会は1930年に南アメリカウルグアイで開かれました。参加したのは13か国。ヨーロッパから南アメリカは遠すぎて、参加したチームはあまり多くなかったのです。開催国のウルグアイが最初の優勝チームになりました。
 これまで17回の大会で優勝は、ブラジルが5回、ドイツとイタリアが3回、アルゼンチンとウルグアイが2回、イングランドとフランスが1回。優勝経験があるのは世界で7か国しかないのです。
 日本は、1954年のスイス大会予選に初めて参加しました。でもワールドカップに出場するには、98年のフランス大会まで44年もかかりました。
 出場する32チームが4チームずつ8組に分かれて、1次リーグを戦います。各組の2位まで、計16チームが決勝トーナメントに進出できます。日本はオーストラリア、クロアチア、ブラジルいっしょのF組で、それぞれ6月12日、18日、22日に対戦します。
 優勝候補は、やはりブラジル。オランダやイングランド(イギリスの一地域。サッカーが始まった国イギリスは地域ごとにFIFAに加盟している)も強そうです。開催国のドイツも、地元のたくさんの観客の後おしを受けてがんばることでしょう。
 決勝は7月9日で、大会は1か月つづきます。日本の夜中にある試合も多いので、この間は寝不足になる人がたくさんいるでしょう。前回は会場で約270万人、テレビで約288億人が観戦したといわれています。今大会で日本が決勝トーナメントに進むと、経済効果は4759億円という試算もあるそうです。とにかくすごい大会です。みなさんも、ニュースなどで試合を見てください。