第4学期始まる

 授業参観、長なわ大会が終わった2月22日、2年4組の子どもたちは、目標を失い、糸の切れた凧のようでした。教室の中では大きな声で騒ぎ、落ち着いて話は聞けず、次のことを見通しを持ってできず、とてもひどい状態です。子どもたちには新たな目標が必要でした。

 2時間目の体育が終わり、引き続き20分休みになわとび検定をしていると、放送が入り、わたしは呼び出されました。事務室に行ってみると、そこにはペルーから帰ってきたHさんが、お母さんとお姉さんといっしょにすわっていました。とても元気そうな笑顔。そして、Hさんの口からは半年前の流暢な日本語が飛び出しました。ペルーでは、お姉さんとだけは日本語を話していたので、忘れなかったのだそうです。翌日の木曜日からまたみんなといっしょに勉強できるということで、その日は十数分話をしただけで帰りました。

 2月23日(木)。Hさんを迎え、2年4組は25人になり、新たなスタートを切りました。前日の放課後、ボロボロだった一人一役のチェック板を作りかえ、仕事をしやすくしてみました。授業参観も長なわ大会も『3年へのステップ』も書写ノートも終わり、次の目標は紙版画と作文となわとび検定と学習のまとめ。新モジュール生活の始まりです。わたしたちは、今年度の最後の一ヶ月を最も充実させるために、この期間を『第4学期』と呼ぶことにしました。

 第4学期が始まって、3日が経ちました。再び新たな目標ができたので、子どもたちは、また1日1日を大切にするようになりました。でも、残念ながら、糸の切れた凧のようになっている子は、数人います。みんながしっかりしてきた分、そういう子が目立ってきてしまい、とても残念です。

 話がしっかりきけない⇒授業中何をやっていいかわからない⇒目標が持てない⇒文字が乱雑になってしまう⇒自分の持ち物を大事にできない⇒忘れ物・宿題忘れが多い⇒学校でのルールが守れない⇒平気で人にめいわくをかける⇒集合時間におくれる
というような法則が成り立ってしまっているようです。

 『第4学期』は、再びみんなの心が一つになって、この一年で最も充実した日々にしていきたいと思います。おうちの方もぜひ最後まで応援をよろしくお願いします。