トマトと子どもの成長のために

 トマトの実が赤くなりました。でも、その後の成長が思わしくありません。教頭先生が専門家の方に相談したところ、芽かきをしすぎたとのことでした。芽かきは、トマトが成長する中で、トマトの花に養分が行くのを妨げそうな小さな芽をつみ取る作業です。2年4組の場合、それら以外のよい芽や枝などもつみ取ってしまいました。子どもたちにとっては、一生に一度のトマトを育てる体験活動。もっともよい状態で観察させてあげることができなくて、本当に申し訳ありません。今日から、おうちに持ち帰り、育てていただくことになります。どうか、最後まで大切に世話をしてあげてください。(5〜6ヶ月効果がある野菜の肥料を与えてあります。枯れてしまったお子さんは、夏休みの宿題では他の植物の成長を観察してきてください。)

 トマトの育て方の反省をしていたら、それに関連して、もう一つ反省しなければならないことを思い出しました。トマトの世話も子どもの教育も同じことがいえるのではないかと思います。子どももそのよりよい成長を妨げるような芽は、早いうちに摘み取ってやり、子どもたちの自主性というよい芽は、大切に育ててあげなくてはなりません。わたしの場合、担任として、1学期の間、悪い芽は見逃していて、子どもたちのよい芽はつみ取ってしまったかもしれません。7月21日からお子さんは各ご家庭で過ごすことになります。誠に申し訳ありませんが、担任の指導が行き届かなかった分、お子さんをよく見ていただき、毎日の生活の中で、お子さんの意欲や自主性を伸ばしていただければと思います。お子さんもトマトもよろしくお願いします。