図工の「ゆかいなおめん」が完成しました。それぞれの子がねん土に絵の具をまぜ、その上から色をつけ、最後にニスを塗って仕上げました。おもしろい顔、かわいい顔、ちょっとこわい顔など、それぞれ作った子の個性が出ていて、どの作品もすばらしいです。

 さて、7月6日、国際オリンピック委員会の総会で、決戦投票がロンドンとパリの間で行われ、2012年の夏季オリンピックはロンドンで開催されることが決まりました。

 ロンドンもパリもとてもよい街です。わたしは、どちらも訪れたことがあり、親しみを感じていたので、個人的にはどちらに決まってもいいと思っていました。でも、わたしのそれぞれの国の対するイメージはまったく正反対でした。

 5年前に行ったパリ。公園で、管理人にトイレの場所を聞くと、彼は早口のフランス語でずっと何か言っていました。わたしが呆然としていると最後に英語で「しまっている」と言いました。その態度に冷たさを感じました。帰りの空港で買い物をし、レジに行くと、男性店員が怖い顔をしてお客のわたしにフランス語で何かどなっています。わたしは意味がわからず唖然としていると最後に英語で一言。「パスポート。」それが旅の最後に接した現地の人です。とても悲しくなりました。

 一方、ロンドンでは、バスを降りて、ホテルの場所を探していると、現地の人がやさしい笑顔で親切に道を教えてくれました。また、地下鉄の駅の自動販売機で、切符の買い方がわからないで困っているとわざわざ隣の自動販売機まで連れて行ってくれて、自分の小銭まで出してくれて、切符を買ってくれたイギリス人。心が温かくなりました。

 パリには、親切なフランス人もたくさんいると思います。そして、ロンドンにも冷たいイギリス人もいると思います。でも、わたしたちは出会った人々を見て、その国のイメージを持ってしまいがちです。

 2年4組は、3つの国の子どもたちがいっしょに生活しています。Tさんはベトナム、HさんとYさんはペルー、そして、その他の人たちは日本。それぞれの人たちが、その国の『顔』としてその国のイメージを作っています。だから、お互いに親切にしあって、なかよく生活し、それぞれの国の人たちは『やさしい』と思えるようにしたいですね。

 最後に、2年前、「もしかしたら帰って来られないかもしれない。」とテロの恐怖におびえながら初めて単独で渡ったイギリス。いい印象しかない首都ロンドンで、同時爆破テロが現実に起こってしまったことが、本当に悲しいです。