子どもに身につけさせてい3つの力

 昨日は、お忙しい中、授業参観と学級懇談会に多数ご参加していただき、たいへんありがとうございました。学級懇談会の中で、学級通信『ともだち』の抜けているナンバーや重複しているナンバーまで発表していただき、この学級通信を大切に思っている方がいることがわかり、たいへん感激しました。この1週間、個人的な理由で疲労を感じ、学級通信が書けなかったのですが、昨日の保護者の方々の温かい言葉にパワーをいただき、学級通信を書けるようになりました。昨日は、お子さんの最近の様子を話していただいたり、担任の愚痴を聞いていただいたりして、とてもありがたかったです。

 さて、授業参観では、算数の百マス計算とものさしを使っての長さの計測の授業を見ていただきました。百マス計算では、子どもたちの計算力の個人差に驚かれた保護者の方もいらっしゃいましたが、1年のときから担任をさせていただいているわたしとしては、決められた時間内に全員が計算でき、自分で答え合わせまでできる子がいることに、一人一人が着実に力をつけていると感じられ、感動していました。

 ものさしでものの長さを測る場面では、悪戦苦闘するお子さんの姿を温かく見守っていただき、ありがとうございました。子どもたちは、初めて経験することに対しては、とまどうことが多いのですが、毎日の授業と家庭学習の積み重ねにより、少しずつ力を身につけていきます。子どもたちにとっては、むずかしいこともたくさんありますが、一人一人の子どもに学力が定着していくよう、粘り強く指導していきたいと思いますので、これからもご支援のほどよろしくお願いします。

 昨日の懇談会でお話したこと、いい忘れたことを含む最近の学級の様子ですが、子どもたちはいろいろな面で意欲的に生活しています。

 例えば、忘れ物や宿題忘れに対しては、全員が忘れないようにしようとする意識が高まっています。また、『教室は毎日きれいにしていたい』とか『できることは、手伝て生活したい』とか、子どもたちの自主性が生活のいろいろな場面で見られるようになってきています。学習では、文字を書く楽しさを知り、漢字練習や視写や計算練習など、ノートにていねいに書こうとする子も増えてきました。さらに、自分でできることが多くなってきたので、授業でできる学習の幅が広がり、以前よりも授業の楽しさが増してきました。これも、地味ではありますが、学習の基礎基本や基本的生活習慣をコツコツと身に着けてきたことによると思います。これからも、小さなことを少しずつ積み上げていきたいと思います。

 学級懇談会後には、学力テストの結果を希望する保護者の方にお渡ししました。全体的によい結果でしたが、大きな個人差も見られました。わたしは、その個人差の原因は大きく3つあると思います。それは、決められた時間内で自分の力を発揮しようとする『集中力』と授業で学習したことを着実に身に着けたいという『意欲』と活字を読むことが楽しいと思える『読書力』です。そのためにも、「テレビを見ながら勉強する」などの『ながら勉強』をさせないで、集中して学習できる環境をご家庭でも整えてください。また、お子さんを認め、励まし、『意欲』を持たせるような言葉をかけるよう努めてください。さらに、活字を読むことが好きになるよう、ご家庭でも親子で読書を楽しむ機会を増やしてください。低学年のうちなら、親が関われることがたくさんあります。どうかお子さんの生活にたくさん目を向け、いっしょに生活を楽しんでください。担任と保護者が共通理解を図り、学校と家庭が力を合わせたとき、子どもたちの力が最大限に発揮されるのだと思います。これからもご協力のほどよろしくお願いします。

「これが、今年度最後の学級懇談会です。みなさんとこうしてお話ができるのもこれで最後と思うと残念です。」と担任がまとめの言葉を言うと、保護者のみなさんから笑い声が…。今回も、穏やかな雰囲気のよい懇談会になったことを感謝しています。2学期は、二者面談となります。それぞれのお子さんについて、個人的にお話ができるので楽しみです。またよろしくお願いします。