もったいない

 パソコンの調子がもどらなくて、だんだん支障をきたしてきたので、ディスクトップのリサイクルパソコンを買いました。見た目は古いのですが、中はクリーニングされていて、ディスクドライブは新しいので、機能は新品とかわりません。余計なソフトも入っていないので、必要最小限のソフトだけをインストールすればいいので使いやすいです。価格も新品の4分の1以下。そして、廃棄物を少しだけ減らすことに役だったという満足感。今まで新しい製品しか買いたくないと思っていたのですが、リサイクルのすばらしさを実感できたすごくいい買い物でした。

 さて、今日は、食品廃棄物のお話。火曜日の道徳の時間に子どもたちにお話した新聞記事(6月9日毎日新聞)を紹介します。

◇300万人分捨てる
 今日も大量の食べ物が私たちの周りで捨てられている。まだ食べられるのに……。食べ残しなど食品廃棄物の量は年間で約2000万トン。1人あたり150キロを超える。ごみとなった食べ物の山は、一人ひとりの生活の投影でもある。ノーベル平和賞受賞者ワンガリ・マータイさんが提唱した「もったいない」精神への共感が広がる中、まず最も身近な食の現場に密着し、無駄を生み出すシステムを問い直したい。
 関東地方にある大手コンビニエンスストアの店舗。午後4時前になると、男性店員がおにぎりや弁当などの賞味期限をチェックし始めた。期限まで2時間を切った商品を選び、カゴに移し替えていく。商品がごみに変わる瞬間だ。翌日には廃棄物として回収される。
 このチェーン店では、午前0時、9時、午後4時の3回、賞味期限をチェックする。おにぎりやサンドイッチなど期限が1日未満の商品は、期限切れ時間の2時間前に捨てる。パンなど期限が数日のものは24時間前、牛乳なら4日前だ。
 おにぎり、卵サンド、幕の内弁当……。この日の廃棄は75点、約1万6000円分。昨年はこうした調理済み食品、約450万円分を捨てた。
 店の場所は半径500メートル以内の幹線道路沿いに6店がひしめく“コンビニ激戦地”。最近、持ち帰り弁当店も出来た。「もっと品ぞろえを充実させて」。巡回に来る本部の指導員の言動もプレッシャーになる。「捨てたくないが、欠品したらお客さんは逃げるんです」。結果として、消費者の厳しい目が、大量のごみを生み出す。「まだ食べられるのに、本当にもったいないと思う。世界には飢えた子どもが多いと聞くが、何とかならないものか」。廃棄食品の山を前に店主の心は痛む。
 全国のコンビニやスーパーなど小売店から出た賞味期限切れや返品などの売れ残り食品は膨大な量になる。農水省の推計によると、その量は約60万トン(03年度)。国連世界食糧計画日本事務所のデータによると、人が1日に必要な食物摂取量は約500グラム。単純に計算すると300万人以上の食事を毎日捨てていることになる。

 2年4組では、給食を残さないで食べきる子が少ないです。少なめに配膳しているにもかかわらず、多くの子が給食を残しています。また、おわんにご飯粒をたくさんつけたまま片付ける子も多く、食べ物に対するありがたさを感じている子も少ないようです。給食を食べる時間は、毎日20分。楽しくおしゃべりすることと食べることの兼ね合いがむずかしいのですが、この記事を読んで、2年4組の残飯の多さに「もったいない」と感じていたので、食べ物を大切にする子になってもらいたいと願って、お話をしました。せめて、給食のおわんにご飯粒を一粒も残さないように食べてもらいたいです。ちなみにこの日の給食の残飯は、減りました。