マニカちゃんから学ぶこと

 今日は、5月14日、「世界がもし100人の村だったら3」という番組で紹介されたフィリピンのごみ山で働き、家族を支える少女のお話です。
 フィリピンのマニラ・ステージング・エリア。ここには日々、マニラ市全体から回収したゴミが大量に運ばれてきます。そんなゴミの中から、プラスチックや空き缶、ビニールなどのお金に換わるゴミを集め、生計をたてている世帯はおよそ2000世帯。その中にマニカちゃん12歳がいました。彼女の父親は2003年に暴漢に襲われ、刺し殺され、今は母親と2人の弟たちとともに暮らしています。ゴミに埋もれ、不衛生で常に悪臭の漂う3畳ほどの家。そこに4人暮らし。マニカちゃんの母は3年前から体調を崩しており、現在はほとんど家で休んでいる状態。そのため一家の生活は、まだ12歳のマニカちゃんの肩に重くのしかかることに・・・。
 朝6時マニカちゃんは一人起き出し、一家の洗濯物を片付けます。そして7時にはゴミ拾いに出かけ、時間があいたときに、手際よくその他の家事をこなします。一日中働きづめのマニカちゃん。けれども彼女は常に明るく、笑顔を絶やしませんでした。
 マニカちゃんは言います。「汚い、臭いと思うかもしれないけど、このゴミ山はわたしたち生活のすべてなの。」食べ盛りの弟たちと、病気のお母さんの薬代。一家の生活がマニカちゃんのがんばりだけではどうにもならなくなってきています。
 この番組を見て、子どもたちが常に命の危険と隣り合わせの中にいるにもかかわらず、たくましく生きていて、輝くような笑顔でいられるということに驚きました。
 最近、2年4組では、たいへん落し物が多くなっています。色えんぴつ、えんぴつなど、持ち主がわからず、自分の物がなくなっても平気な子も多いです。日本は、今のところ平和で物が豊かな国です。でも、世界には苦しい生活状況の中、せいいっぱい生きている子どもたちがたくさんいるといくことを頭に入れて、わたしたちも物や食べ物を大切にしていきたいと思います。(涙)