よみがえった横断幕

 2005年4月15日(金)の5時間目。学校をおやめになったり、他の学校へ異動されたりした先生方とのお別れの式が体育館で行われました。その日お別れにいらした先生は8名。その中に、1年でお世話になったS先生とA先生の姿がありました。

 4月からまた校内でお会いできると思って、スタートした新年度。突然のお別れに戸惑っていた子も多かったと思います。久しぶりにお会いしたお二人の先生のお別れの言葉は、なつかしく、そして、悲しく心に響きました。

 退任式が終わり、教室にもどり、すぐに帰りの準備をし、玄関ホールで2年生全員とお二人の先生とのお別れの会をしました。それは、あの6年生を送る会で歌った『また会える日まで』を最後にプレゼントしてお別れをしようというものでした。

 実は、この時ある計画がありました。6年生を送る会の時、卒業生に対してメッセージを贈るため準備していた横断幕。それは、当日の本番中に無残にもやぶれてしまったのです。

そつぎょうおめでとう!はばたけ6年生!

だからぜひ今回S先生とA先生とのお別れの会には、もう一度横断幕を作って、メッセージを贈ることを成功させたかったのです。

 その準備は、学力テストが終わった4時間目。みんなが図工で粘土をしているときに始まりました。
「○○ちゃん。ここ、赤でぬって。」「○○ちゃんは、ここ。」「給食当番でない人は、つづけてぬっていてください。」
給食準備中も続いた横断幕作り。最後の先生方のプレゼントを完成させるために、みんな喜んで、一生懸命、心をこめてクレヨンで色を塗りました。そして、給食を食べ始める前についに完成。ぎりぎり間に合いました。

 3時20分ごろ、2年生全員が集まった玄関ホール。その前にはS先生とA先生が目を真っ赤にして立っていました。

青い空 白い雲 勇気を持って踏み出そう
思い出すと笑いあえる 楽しい思い出
大好きなみんなの笑顔が宝物
強い絆を ぼくは忘れないよ
またあえる日まで 夢を忘れずに
変わらないままで ずっといようよ
またあえる日まで 夢を叶えよう
信じることが 心をつなぐ

またあえる日まで(またあえる日まで)
またあえる日まで(またあえる日まで)
またあえる日まで(またあえる日まで)


S先生 A先生 ありがとう! おげん気で

 ついにあの時の横断幕はよみがえりました。そして、成功。
S先生,A先生、1年間、本当にお世話になりました。

またあえる日まで

またあえる日まで