チャールズ皇太子の再婚に思う

 最初から、学校から離れた大人向けの話題でもうしわけありません。

 一昨日の夜、ダイアナ元皇太子妃の告白テープがテレビで放送されていました。そこには両親の愛に飢えていた少女時代の思い出、世界中の祝福を浴びたロイヤルウエディング、またそのウエディングの前にすでにめばえていたチャールズ皇太子への不信感、さらに理想とかけ離れた結婚生活など衝撃の事実を赤裸々に語るダイアナがいました。ダイアナ元妃の華やかな人生という舞台の裏側で繰り広げられた波乱の生涯の彼女自身の衝撃的な告白に、わたしは思わず2時間見入ってしまいました。

 わたしが、ダイアナ元妃の死に興味を持ったのは、2000年に、パリのセーヌ川の近くを歩いている時、その事故現場を偶然通りかかった時からでした。その日のうちに、わたしは、彼女が亡くなった地下トンネルへと出発したホテルリッツにも行ってみました。また、昨年、ロンドンの街の中を散策しているとダイアナ元妃とチャールズ皇太子の悲劇の結婚生活が営まれていたケンジントン宮殿(写真)にたどり着きました。

 そのような理由からとても身近に感じていたダイアナ元妃の話す姿を見ていたのですが、それとともに、チャールズ皇太子の生い立ちに、子育てに関して、興味深いものを感じました。イギリスの王室では、女王が子どもを産んだ後は、女王は子どもから離れ、公務に専念するそうです。だから、チャールズ皇太子は、小さい頃から母親のような愛情を受けながら、乳母に育てられました。しかし、8歳の頃、彼の父との子育ての方針のちがいにより、母親のように思っていた乳母が解雇されてしまったそうです。それ以来チャールズ皇太子は、母の愛情に飢えていたのだと思います。

 そして、先日彼は35年間思い続けていたカミラ夫人と再婚しました。テレビでは、彼が母親のように慕っていた乳母とカミラ夫人の写真が紹介されていましたが、なんとカミラ夫人は、その乳母にそっくりだったのです。チャールズ皇太子は、小さい頃に別れた乳母の面影をカミラ夫人に求めていたのかもしれません。このテレビを見て、わたしは、小さい頃には親やそれに代わる人が愛情を持って育てなくてはならないことを、再認識しました。

 2年生は、チャールズ皇太子が乳母と別れた年齢を迎えています。子育ての環境は、家庭によってさまざまだと思いますが、子どもたちがこれから幸せな人生を歩みために、この一年間、保護者と担任が手を取り合って、愛情を持って子どもたちを育てていければと思います。そして、チャールズ皇太子もこれからの人生をカミラ夫人と2人の王子とともに幸せに歩んでいってもらいたいと思います。ダイアナの死を無駄にしないためにも・・・・・・。