深夜特急 6 -南ヨーロッパ・ロンドン-
今日、市の室内プールの2階の談話室で読書を楽しみました。
読んだ本は『深夜特急 6 -南ヨーロッパ・ロンドン-』。この本は、わたしに紀行文を書かせるきっかけになったドラマの原作本です。まさにわたしの旅行記のバイブルのような本です。初めて本格的な紀行文を書くために行った東ヨーロッパにも持って行き、途中まで読んでいた本でした。
今日は、最終章の『飛光よ、飛光よ』主人公がパリからロンドンに行き、この旅を終える場面を読みました。パリもロンドンもわたしが行ったことのある場所なので、そこに出てくる地名は、全部知っていて、物語の情景が鮮明に思い浮かびます。わたしは主人公になったつもりになり、物語に入り込んでしまいました。
そして、この朝、私はいよいよ中央郵便局に出掛けることにしたのだ。
ホテルのオバサン、正確にはイギリス版ペンションである「B&B」ベッド・アンド・ブレックファストのオバサンに聞いたところによれば、ロンドンの中央郵便局はトラファルガー広場にあるとのことだった。
地下鉄のホールボーンからセントラル線に乗り、トートナム・コート・ロードでピカデリー線に乗り換え、チャリング・クロスに向かった。
これが本当の終わりだ。電報を打ったら、あとは日本に帰るだけだ。(中略)
ロンドンの中央郵便局はトラファルガー郵便局はトラファルガー広場にあるとのことだったが、広場に面していないらしくどこにあるのかわからない。少し歩いて探したが、見つからないので、通りの警官に訊ねた。
教えてくれた通りに歩いていくと、間違いなく広場の裏手にあった。しかし、東京の中央郵便局をイメージしていた私は、その小ささに驚かされた。
とうとう着いてしまった。
『深夜特急』の旅は、終わってしまいました。そして、わたしの楽天日記『MY LIFE AS MR. CAT』もこの旅とともに終わりになりました。
- 作者: 沢木耕太郎
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 1994/05/30
- メディア: 文庫
- 購入: 4人 クリック: 18回
- この商品を含むブログ (86件) を見る