9 世界遺産・ストーンヘンジ

 いよいよ世界遺産の登場です。

 ロンドンから西へ高速道路に乗って約2時間。牧草地が続く、小高い丘の上に、石がならんでいる場所が見えてきました。周りには家もなく、とてもさびしい感じの場所です。風をよけるものが何もないため、とても風が強く、冷たいです。

 世界遺産に指定されているストーンヘンジは、紀元前3050年ごろから前1500年ごろにかけてつくられた巨石遺跡です。直径100mの円形の台地に立石や土手、ほり、あななどが残っています。環状列石(かんじょうれっせき)は高さ、約4.5m、重さ約25tの石柱を同じ間かくに立て、その上に約7tの石を横にならべたものです。そして、中央には、二つの立石の上に横に石を乗せたものが5組、U字型にならべられています。こんな大きな石は、約38kmはなれたところから最低でも600人の人手で一年以上かかって運ばれたと推定されているそうです。