やさしさがやさしさを育てる


 今日の朝の全校朝会で校長先生が、ある中学生が未投函の手紙をひろって、その手紙を送った話をしてくれました。そして、送られた人が、その生徒の中学に連絡をし、当たり前のことをしたと思っていた中学生が自分のやさしさに気付くという話でした。校長先生のこの話のまとめは、「人のやさしさが他の人のやさしさを育てる」ということでした。

 4時間目、国語で「モチモチの木」を勉強しました。その中で、「おくびょうな豆太はなぜ勇気を出せたか。」という質問をしました。すると、「じさまがやさしかったから。」と答える子や「じさまのやさしさに恩返し。」という意味の答えをいう子が多かったです。

 つまり、じさまはいつもおくびょうな豆太のことを思ってやさしくしていました。そのやさしさに包まれ、豆太のこころにもやさしさが育っていました。そのやさしさがじさまが苦しんでいる姿を見た豆太に勇気を与え、今までできなかったことができたのです。朝の校長先生の「やさしさがやさしさを育てる」という言葉に通じると思いました。

 昨日の教育講演会で子どもを愛することは、栄養のバランスを考えた食事を子どもに与える(炭酸飲料など与えない)ことや子どもの寝顔を見ることであると話していました。その話を聞いて、小さい頃から親が当たり前のことを当たり前のこととして子どもにしてやることが、親の愛情なのだと思いました。その親の愛情をたっぷり受けた子の心にやさしさが育っていくのですね。