最後の授業参観


 わたしは今の学校、8年も勤めています。ということは、よっぽどのこと(例えば、産休や病休に入るなど)がない限り、異動しなくてはなりません。だから、最近の日記で「最後」という言葉を連発しているけれど、わたし自身が「この学校で最後」という意味も含まれています。今振り返ると思い出がたくさんあり、この学校を離れると思うとつらくなります。

 今日はいよいよ最後の授業参観です。今日はクラス全員にとっても最後なので、明るく、楽しく、さわやかに、形にこだわらず、子どもも保護者も参加しやすくしたいと思っていました。

 そこで考えたのは、今授業で練習している「パフ」のリコーダー演奏と手話による歌「世界中の子どもたちが」と親子で長なわとドッジボールです。授業というより親子の交流会のようなものです。

 歌とリコーダーは、数日前から特訓していて、少しずつ上手になっていましたが、教室と体育館と広さが違うので、少し音や声が小さくなってしまった感じがしました。ちょっと残念。

 親子で長なわは、4つのドッジボールのチームごとに親子の交流が図れるようにしました。ドッジボールの苦手な保護者も子も長なわで楽しめたことと思います。どのチームもほのぼのとした雰囲気で、楽しそうでした。

 ドッジボールは、親子混合チームで2つのコートに別れてやりました。最初は盛り上がっていたのですが、次第に、ドッジボールの得意な子が中心になってきていて、保護者の方も遠慮がちになっていました。だから、最後の5分は2コートで親対子どもにしてみました。するとすごく盛り上がりました。もう少し早く切り替えればよかったと思いました。もう終わりにするのが申し訳ないくらい楽しそうでした。子どもたちも汗びっしょりです。

 授業が終わり、子どもたちは、教室に行って帰る用意。保護者の方は予定を変更して、その場(体育館)で学級懇談会にしました。ありがたいことに、この懇談会のメイン議題である新年度の役員は決まっていたし、多くの保護者の方に残っていただき、1年間お世話になったお礼を言いたかったからです。

「わたしがこうして1年間SUNSUN3組の担任として楽しくやって来られたのも、保護者のみなさんのおかげです。子どもたちは素直で、明るくて、よいクラスでした。本当に一年間ありがとうございました。」
というような内容のことを心を込めて話して、シンプルに終わりにしました。

 教室にもどると子どもたちは、帰りの準備をして待っていました。こうして、懇談会も済み、親子で帰ることができました。

 1年間クラスを支えてくれた学級委員さんをはじめとする保護者のみなさん、本当にお世話になりました。また、新年度の学級委員を快く引き受けて下さった2名のお母さん、本当に助かりました。よろしくおねがいします。