4年間

泉とシャボン玉

 今日は、女子モーグル予選でオリンピック初出場の村田愛里咲選手が滑り終えたところで、披露宴会場に向けて出発しました。
 久しぶりの結婚披露宴は、驚くことが多く、演出のすばらしさに感動の連続でした。披露宴会場に集まった人たちと披露宴の雰囲気は、やはり新郎新婦の人柄を表していました。
 地道に努力をしてお子さんを育ててきたご両親のお子さんは、ご両親の深い愛情に包まれながら、堅実で明るく前向きに育ちました。その新郎新婦と共に過ごした学生時代の友人は、とてもやさしくて、新郎新婦のために心のこもった余興を用意してくれました。上質なユーモアとさわやかさによって、参加した人々の心の中に心地よい幸福感を生み出してくれました。また、新郎のあいさつや新婦の感謝の手紙の中には、しっかりとした家族の絆が感じられて、本当に心が温まりました。今まで出席した中で2番目にすばらしい披露宴だったと思います。
 そんなドラマティックな披露宴が終わり、家に帰ると、上村愛子選手が女子モーグル決勝で4位になったことを知りました。本当に残念な結果だったので、上村選手の気持ちを思うととても悲しい気分になりました。
 今日の新郎新婦は、今からちょうど4年前に出会いました。この4年間大切に愛を育み、大きな夢を叶え、今日見事にゴールインしました。上村愛子選手も4年前のトリノオリンピックが終わってから今日までたいへんな努力を積み重ね、今日のオリンピックの決勝で全力を出し切りました。新郎新婦と上村愛子選手。それぞれ一生懸命歩んだ来た同じ4年間。その4年間は金メダルの価値があると思います。だから今日は3人に金メダル。本当におめでとうございます。どうか今日から新たなスタートを切って、幸せな人生を送ってください。
 今日は、本当に心に残る1日になりました。

 では、上村愛子選手の試合後のコメントです。(新郎新婦のコメントは披露宴会場で聞いたので載せません。)

 滑り終わったときに、オリンピックっていう舞台で全力で滑りたいっていう気持ちはしっかり果たせたと思ったので、満足。ちょっと悔しいですけどね。1番、っていう数字が出てほしかった。でも、前に滑ったシャノンがいい滑りをしたっていうことなんだな、と思って。シャノンと「良かったね」って話をしていました。
 なんでこんな「一段一段」なんだろう、と思いましたけど。やっぱりオリンピックで自分が全力を出すのが一番の難関で、それがクリアできて、皆さんに「いい滑りをした」ってことはしっかり見てもらえたと思うので、良かったと思います。
 昨シーズンとその前のシーズン、自分のことを長く応援してくれた人に恩返しができる成績を残すことができたので、皆さんにメダルを見せられることが、次の「ありがとう」かなと思ってたんですけど、今回の大会は「自分のために頑張って」と言ってくれるかたがすごく多くて、それができたことがうれしい。
 私がこんなふうに泣いたりするのがあんまりないので、みんな「大丈夫だよ」って言ってくれて。コーチたちも、カービングターンを追求してやってきたことをすごく誇りに思う、と言ってくれたので、本当にそれがうれしかったです。


 披露宴後、やさしい新郎の友人たちは、こんなゴルフバックをくれたそうです。バッグの中には、うまい棒がどっさり。260本ぐらいは入っているそうで、ポケットというポケットすべてうまい棒に占拠されていたそうです。

 本当にいい友達ですね。