Carry on

 昨日の朝は、学級通信『大空』潤・6を読むことから始まりました。辛口のその内容に、クラスは暗い一日のスタートを切りました。
 算数と国語の授業が終わり、今週3回目のボランティア給食。わたしは、明るく
「給食楽しみにしています。」
と、言って、給食の準備が始まりました。わたしは、4時間目の終わりに書いた連絡帳にコメントを書き始めていました。そして、あるお母さんの連絡帳に書かれていた手紙に気づきました。そのお母さんは、現在中越沖地震の県内の小学校の臨海学校への影響が出ている中、D小学校は無事に行ってこられ、子どもたちの心にすばらしい思い出が残ったことへの感謝の気持ちを書いてくださいました。わたしは、その手紙を見ながら、感激していると、5年4組の子どもたちは、みんなで協力して、一生懸命給食の準備をしていました。「感動するのは後片づけを見てから。」と思い、子どもたちの姿を黙って見守り続けました。
 給食が終わり、いよいよ注目の後片付け。子どもたちの動きは素早く、さりげなく次々にみんなで給食の道具を運んでいきます。もちろん、給食台まできれいに・・・・・・。見事な子どもの動きの美しさにわたしは感心してしまいました。子どもたちに昨日の給食の様子を見た時の気持ちを伝えるだけで、それをしっかり受け止めて一生懸命がんばる5年4組の子どもたちは、とてもいい子だと思いました。
 そうじが始まり、子どもたちと一緒にほうきで掃いているとき、連絡帳のお母さんの言葉と給食の後片づけの子どもたちの姿が頭の中を巡り、わたしの心に感動が押し寄せてきました。
「なんて幸せなんだろう。」と。
 中越沖地震が起きてから、被害にあわれた現地の方々や臨海学校に行けなくなった県内の小学生のことを思うと、臨海学校に行けたことに後ろめたさを感じていましたが、昨日のような給食の準備や後片づけを一生懸命する姿を見るとそれもなくなりました。そういう人たちのためにも、臨海学校から学んだことを生かし、これから一生懸命生活することが大切だと思ったからです。
 そんなことを考えながら学級通信を書いていると、『Carry on』という歌が流れてきました。

終りのない長い道を
あなたはひとり走っている
渇ききったその喘ぎが
私にだけはきこえてくる
Carry on …… Carry on ……
決して孤独は代われないから

あなたを待ち続けたい
あなたを信じていたい
あなたと闇を越えたい
今は Carry on
 
もつれそうなストライド
また絶望が襲いかかる
傷だらけの夢をまとい
打ちひしがれた姿でいい
Carry on …… Carry on ……
私が会えた素晴らしい人

あなたを見つめていたい
あなたに教えて欲しい
あなたと分かち合いたい
今を Carry on

モノクロームの時間が
虹色に変わってゆく
あなたの描くゴールに
ふれたとたん

あなたを待ち続けたい
あなたを信じていたい
あなたと時を越えたい
ずっと Carry on
終りのない長い道に
傾いてゆく夏の光
あなたはただ走っている
金の炎が燃える場所へ
Carry on

ユーミンスペクタクル
『シャングリラ?』より)

 今日で1学期も終わります。5年4組のみなさん、この4ヶ月間、一生懸命いろいろなことを学んできましたね。学校生活も、臨海学校も本当によくがんばりました。明日から、夏休み。また、新たな目標を持ち、『金の炎が燃える場所』へ向かって、力強く前進して行って下さい。
 漢字テストに合格していないみなさん。提出物が全部出していないみなさん。夏休みが始まっても、あなたを待ち続けたいです。あなたを信じていたいです。あなたと合格した喜びを分かち合いたいです。その時が来るまで、学校の授業はCarry on(続行)です。夏休み中も教室でお会いし、がんばって勉強しましょう。

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