29 最終決戦

最後の試合


  全国高校総合体育大会県予選会(学校対抗戦)の初日にTS高とJ高を破ったMH高バドミントン部男子は、ベスト8に残り、6月16日を迎えました。

 ベスト4を賭けた最初の試合では、ライバルのK高と対戦。この試合でみんな素晴らしい粘りを見せました。

 最初のE・M組は、強敵Y・I組と競って、 第1セットを22ー20で取りました。この頑張りが勝敗を分け、第2セット21ー14。まずは1勝。

 つづくN・I組は第1セットの接戦を21ー18で制しましたが、第2セットは巻き返されます。でも、最後まで粘って、24ー22とM・Y組を破り、2勝。

 そして、シングルスのY君。デュースまでいきますが、23−21。根性でS君から第1セットをもぎ取ります。これで波に乗ったY君はパワー炸裂。第2セットは21−12と簡単に勝ってしまいます。

 とてもいい試合を見せてくれた彼らは、勢いに乗って準決勝進出し、円陣を組んで気合を入れます。しかし、またもやIS高の壁がMH高の前に立ちはだかります。

 前回の関東大会の予選でM・B組に惜しくも敗れたM君。今回はE君と組んで雪辱を果たそうとしますが、インターハイ出場を決めている2人は簡単には勝たせてくれません。接戦に持ち込みますが、結局17ー21と18ー21で敗れてしまいました。

 シングルスのY君は、最後まで果敢に攻めていったのですが、N君に13ー21、9−21と敗れてしまいました。

 そして、N・I組は、関東大会の予選と同じ顔合わせのK・A組と対戦しました。第1セットは前回と同じ17ー21。しかし、第2セットは、17ー21と前回よりも得点をあげました。17点の壁は厚かったけれど、最後まで粘り強く戦ったことは、とてもすばらしかったと思います。
 
 この結果、みんなで佐賀に行く夢は破れてしまいましたが、結果は第3位。最後まで本当によく戦ったと思います。 

 本当に悔しくて、残念な結果でしたが、先生は県総体の壮行会で全校生徒の前でこう紹介したそうです。
「教職生活10年で最高のチームです。」と。

 その言葉を聞き、みんながんばって来た甲斐があったと思ったにちがいありません。そして、先生には、よくここまで部員たちを成長させていただき、なんと感謝してよいか、言葉に尽せません。

 2007年6月16日。6人がいっしょに練習を始めて、2年2カ月。この日の試合が終わって、一人の部員が引退をしていきました。文化祭に青春を賭けるために……。