パンジーのように

 4月6日に新6年生と入学式の準備をしました。わたしは、体育館前の通路のそうじとパンジープランターを並べる担当になりました。6年生はしっかりしていて、進んで仕事に取り組んでいました。
 体育館入口前の通路に並べられたパンジーたち。もうだいぶ前から咲いていたので、色がうすぼけていて、お世辞にもきれいとは言えません。「これで入学式を迎えるのか。」と思っていると、パンジーをいつも育てている環境委員会担当のI先生が、きれいでなくなったパンジーの花を摘むように6年生におっしゃいました。そして、みんなでていねいにパンジーの花を摘んでいきました。作業終了時間が来て、パンジーを見ると、プランターのパンジーは先ほどよりも美しくなったように思いました。そして、プランターに水をやって、春休みの作業は終了しました。
 入学式の当日、朝早く行って、体育館前のパンジーを見ると、昨日とは見違えるほどの美しいパンジーになっていました。パンジーは、咲き終わった花を丹念に取って手入れをすれば、長い期間美しく咲いていられる花だということがわかりました。
 5年生の始まりは、美しいパンジーのようでした。でも、残念ながら一週間の終わりになると、きれいでない花が目立ってきました。そこで、5年生の心の中のきれいでなくなったパンジーを自分で摘めるよう、離退任式の後、5年の担任でお話をしました。自分自身で考えて「節度」を持って生活すること。そのことが、咲き終わった心のパンジーをていねいに摘み取ることになると思います。
 何年もかかって、きれいに咲いた5年生というパンジーの花。これからも、自ら美しく咲き続けてください。おうちの人や先生は、太陽や水や土になって栄養を与え続けていきます。