悪徳業者 - OCTOBER SKY

　今日の午後、大学進学センターのようなところから電話がありました。『○○』と名乗っていました。最初に
「A市の高校生のよい大学への進学率を上げている。市から補助が出て、普通の塾の料金の半額で指導が受けられる。そのために面接をして生徒を選抜している。」
という説明がありました。

　わたしが
「今は、本人と成り行きに任せている。」
というと
「ニートになってもいいんですか。」
という答えが返ってきました。わたしが
「ニートになっては困ります。」
というと、
「何も手立てを加えないで、本人に任せておくと誰でも入れる大学に行き、ニートになりますよ。」
というのです。そして、
「お金があって生活できれば、お父さんも働かないですよね。」
と言われました。現実にはお金はなくて、働かなくてはならないけれど、わたしは
「お金があっても働きたいです。」
と言うと、不服そうに相手は、
「どうしてお金があっても働きたいですか。」
と質問をしてきました。
「仕事が楽しいからです。」
とわたしが答えると、
「そうなんですか？」
と不思議そうな声を出していました。その反応を聞いて、金儲けのためだけの塾だとわかりました。

　仕事ってお金をもらうためにやっているかもしれないけれど、それだけではなく、人のためになったり、社会の役に立ったりする喜びを得るためにやっているのだと思います。

　「いい大学を出なければニートになる。」という考えもおかしいと思いました。

　最後に
「本人が気に入ったらやらせてもいいですか。」
と聞かれたので、わたしは
「いいですよ。」
と答えました。また、電話をかけてくるとのことでしたが、
「A市と関係あるのですか。」
とわたしが聞くと
「ありません。市は何もしてくれないじゃないですか。」
というのです。
「A市から補助金が出て、授業料が安くなっているように聞こえました。」
というと
「そう聞こえましたか。すみません。」
と言っていました。最後に相手は
「またかけます。『○○』です。」
と言ったので、わたしは
「『○○』さんですね。わかりました。インターネット調べておきます。」
と言って電話を切りました。

　インターネットで調べたら、どうも評判が悪く、悪徳業者っぽかったです。年間で100万円くらい払った人もいるようです。ミクシーにも不満をぶつけるコミュニティがあるくらいです。

　もし電話がかかってこなかったら、後ろめたい気持ちがあったのだと思います。悪徳業者には注意しましょう。