シンクロナイズのこころ

 運動会の練習を始め、3週間が過ぎました。練習の中心は表現『アララのじゅもん』です。子どもたちはこの踊りが大好きで、音楽がかかるとすぐに楽しそうに踊りだします。

 先週から校庭に出て踊り始めていますが、次第に一生懸命踊る子とそうでない子の差が現れてきました。また、それぞれはがんばって踊っているけれど、列をそろえられなかったり、自分の場所を忘れたりと、まだまだ運動会で見せられるような状態ではありませんでした。特に練習明けの19日と20日の練習は子どもたちの気持ちが入らず、担任一同絶望感を感じてしまったような状態でした。

 そして、昨日はシンクロナイズド・スイミング・ワールドカップの日本チームの演技をビデオで見ました。

 シンクロナイズド・スイミング ワールドカップ最終日(17日・横浜国際プール) 五輪種目のチームのテクニカルルーティンとフリールーティンを行い、日本はTRで同点だった宿敵のスペインをFRで0・150点引き離し、計97・750点で4大会連続の銀メダル。世界大会では97年W杯以来、10年連続で世界2位の座を死守。女王ロシアが計99・100点で97年以来、4連覇。シンクロ史上初となる4種目完全制覇を成し遂げた。
 開催国の意地で銀メダルを死守した。日本は人気ショー、シルク・ド・ソレイユの「KA」の流れるような曲調に合わせ、素早い隊形移動や足技を連発した。演技後、電光掲示板に「RANK2」と表示されると、8人全員から大粒の涙がこぼれ、抱き合って喜んだ。
 入水時に原田が足を滑らせ、右太もも裏を負傷。それでも、「デュエットで悔しい思いをした分、強い気持ちになれた」と懸命に3回のリフトの土台を務め抜いた。特別な思いもあった。昨年11月、父・水穂さん(享年52歳)が直腸がんで他界。シンクロに導いてくれた最愛の人を失い、競技への思いは深まった。
 地の利も味方した。約3200人の超満員の観客が詰めかけ、日本に大声援を送った。神奈川・洗足学園高出身の原田は、「最後に笑顔で終われて良かった」と知人が多数詰めかけた客席に笑顔で手を振った。
 97年から10年連続で世界2位の座を執念で守った。「日本は若いし、競り勝って強くなる」と金子正子シンクロ委員長。チームではスペインに負けなし。北京五輪に向け、価値ある銀を手にした。
(スポーツ報知)

 日本チームの感動的な演技を見て、子どもたちは「手の先まで伸びている。」「真剣にやっている。」「みんなそろっている。」など、自分が楽しむだけでなく、人に見せるための演技に必要なことを学んだようでした。

 シンクロナイズ(同時化すること。時間的に一致させること)のこころを知り、気合の入った子どもたちの演技は、前日とは見ちがえるようになりました。これからさらに練習をがんばります。