学年懇談会

 明日の授業参観後の学年懇談会。わたしは、こんなお話をします。

 本日は、2年最後の授業参観にお越しいただき、たいへんありがとうございました。『あく手』でお知らせしたように、『D小の1年』を音楽で綴り、『青春アミーゴ』の音楽に合わせて、なわとびを跳ぶリズムなわとびをみていただきました。2年の担任での話し合いでは、多少むずかしい面もあるけれど、挑戦してみようということで、今回の授業参観の内容が決まりました。

 毎日の授業での鍵盤ハーモニカやなわとびやダンスの練習、放課後の楽器練習や代表の言葉の練習、有志によるリズムなわとびの朝練習と、2年の子どもたちと担任が一つになって取り組んできたこの3週間でした。

 まだまだ練習不足の面がありましたが、本番では子どもたちもせいいっぱい力を発揮してくれました。たくさんの保護者の方々に参観していただき、この1年間の子どもたちの成長振りを感じていただければ幸いです。

 さて、今日はご覧になれませんでしたが、子どもたちは、この1年で多方面にわたり、さまざまに力が身についてきたと思います。特に、2年間担任をさせていただいたわたしにとっては、1年の入学時に比べると、子どもたちの大きな成長振りに感動させられる毎日を送っています。

 例えば、学習の基本となる読み、書き、計算などを取り上げますと、国語では、毎日の音読練習の成果が表れ、今ではかなり長い文章もすらすらと短時間で音読してしまいます。また、読み聞かせのボランティアの方々のご協力もあって、子どもたちは読書好きになり、図書室の本を喜んで読むようになりました。また、この1年間でむずかしい画数の多い漢字でも筆順に気をつけながら、書くことができるようになりました。そして、毎日日記を書く習慣も身につき、文章を書くことに抵抗がなくなり、文章を書くことを楽しむ子どもたちも見られます。計算においては、繰り上がりのあるたし算、くり下がりのあるひき算、掛け算九九と計算練習の習熟によって、全員の子が計算能力を高めています。

 これらの子どもたちの成長を支えているのは、ご家庭での保護者の方々の温かいはげましがあったからだと、担任一同感謝しております。今後とも、お子さんが安心して、学習に取り組み、いつの日か自立できるよう、支え続けていって下さい。

 ところで、わたしたち担任はこの一年間できるかぎりのことをさせていただいたつもりですが、積み残してしまった課題もあります。特に、基本的生活習慣の問題です。多くの子は、ご家庭で規則正しい生活を送っているので、学校でもとても落ち着いて過ごしていますが、でも、中には自分自身の身の回りの整理や持ち物の管理や学校の準備や家庭学習の習慣など、身についていないお子さんが見受けられます。そういう場合、学校生活のいろいろな面で支障をきたし、能力を持っていても、日常の中でその力を発揮できないことが多いです。担任も粘り強く指導をしてきたつもりですが、まだまだ不十分な面が多々あり、反省をしています。お子さんによって個人差があると思いますが、まだ基本的生活習慣など身についていない場合は、自分で進んでできるようになるまで、いっしょにしてあげたりしながら、徐々に子どもだけに任せていけるような配慮をご家庭でもしていただけるとありがたいです。

 最後に、2年間、かわいいお子さんたちと生活させていただき、本当にしあわせでした。