炎のランナー
ずっと気になっていたこの映画の原題。「Chariot」を辞書で調べてみると、『競争用の二輪馬車』ということでした。
オープニングのヴァンゲリスのテーマ曲をバックにランナーたちが海辺を走るシーンは、この映画の中で最も感動的な場面でした。そして、ラストにもう一度同じシーンが出てきますが、一人一人の登場人物をしみじみと眺められ、感慨深いものがありました。
「炎のランナー」という題名からスポ根映画を想像しますが、内容は陸上競技をモチーフにして、人種差別への反発とキリスト教徒の神への忠誠をテーマにして作られています。
この映画を見て、ユダヤ人に対する差別は根深く、この後第二次世界大戦へのユダヤ人大量虐殺につながっていくことや敬虔なキリスト教徒にとって安息日を守ることが最も大切であることを知りました。とても格調高い映画でした。
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