アンサンブル・プラネタ

　先月の町のお祭りでのことです。わたしは、その祭りでは、受付係でした。祭りの第一日目、山車が出ていくと、辺りは静かになり、わたしは、神社で待っていました。受付係はもう一人同じ町内の班の人が担当していました。同じ班の人とは近所に住んでいるとはいえ、普段はあまり話す機会はなく、同じ班で葬式があったときなどの他こういう時にしか話せません。山車が帰ってくる間、あまり仕事がなかったので、その人は、自分の娘さんのことを話し始めました。

「実は、うちの娘、ＣＤを出しているんだよ。最近６枚目が出たんで、今度あげるよ。」

　ＣＤと聞き、音楽に目のないわたしは、その話に飛びつきました。その人の娘さんは、アカペラグループ『アンサンブル・プラネタ』のリーダーだそうなのです。わたしは、初めて聞いたグループ名ですが、クラシックのＣＤの中では常にベスト10に入るほど売れているのだそうです。

　そして、わたしは、彼の話に聞き入りました。アンサンブル・プラネタは、バッハ、シューベルト、ショパンなど、誰もが耳なじみのあるクラシックの名曲や、「グリーンスリーヴス」「アメイジング・グレイス」など人気のヨーロッパの民謡に、新しく現代風のスタイリッシュなアレンジを施し、"ア・カペラ"のスタイルで時代を越えた世界観を作り出している５人グループなのだそうです。ヴィブラートを極力押さえた唱法を多分に取り入れ、今までの合唱のイメージとは違う独特の響きと独自の新しいアンサンブル・スタイルを展開してきているとういうＨＰで紹介されているようなことを紹介してくれました。

　わたしは、そのグループ全く知らなかったので、彼にテレビに出ているかたずねてみました。NHK総合テレビ〈スタジオパークからこんにちは〉、テレビ朝日系〈題名のない音楽会21〉をはじめとして数多くのテレビ・ラジオ番組に出演し、現在放送中のアラクス「ノーシン」や「イオン化粧品」など、多くのテレビCMソングで彼女たちの楽曲が使用されてることがわかりました。

　そして、コンサートは全国各地で行われていて、10月8日に栃木県栃木市文化会館大ホールの蔵の町音楽祭に出演したのを聴きに行ってきたそうです。10月28日には東京・紀尾井ホールで 行われるコンサートにも娘さんの晴れ姿を見にいったそうです。明日11月13日には,前橋市で群響のコンサートがあり、そこにゲスト出演するそうです。わたしも誘われたので行ってこようと思います。

　アンサンブル・プラネタは、明日11月13日(日)午後３時より群馬県民会館大ホールの『服部克久と群響のオーケストラファンタジー』というコンサート（Ｓ席2000円：Ａ席1000円）にゲスト出演します。

　美しいアカペラの歌声を聴きたい人は、ぜひ行ってみて下さい。

コラール