冷静と情熱のあいだ

 この映画の内容はほとんど知らずに見ていましたが、DVDのキャストのインタビューなどを見て、初めて知ったことがたくさんありました。竹野内豊はこの映画が初出演で、初主演、日本人だと思っていたあおい役は香港の女優で、日本語をもう特訓したそうです。二人とも、慣れない仕事ながらもがんばっていたのだと思いました。また、順正の友人役のユースケ・サンタマリアは、1シーンのために2泊4日でイタリアにロケに行ったそうですが、そのシーンは部屋の中だったので、国内のセットと間違われたそうです。本当に気の毒だと思いました。

 フィレンツェの街の風景はとてもきれいでしたが、この映画に出てくる出演者は、イタリアの風景になじんでいなかったので、日本人が旅行で行ったらこんなふうに違和感を感じるのだろうと思いました。そう思うと、自分もフィレンツェに行って、そこになじまなくてもしかたがないと思い、フィレンツェに気軽に行けそうな気がしました。エンヤの「ワイルド・チャイルド」は、エンドタイトルだけで、劇中には使われずにとても残念でした。

 わたしたちの日常の生活の中で、偶然が重なるとその人にとってのドラマになるのだと思いました。そして、本当にあり得ないような偶然がドラマチックに展開されると、こういう小説や映画になるのだと思います。ぼくの生活もできるだけ多くの偶然が重なり、少しでもドラマチックでありたいと思います。

冷静と情熱のあいだ [DVD]

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