梅雨の季節のさわやか

  梅雨だというのに、毎日猛暑が続いています。脳みそが溶けそうな暑さの中、休日にDVDで再び映画『いま、会いにゆきます』を見ました。妻に先立たれた夫とその息子が体験する6週間の奇蹟を描いたファンタジックな家族愛のストーリーとタイトル『いま、会いにゆきます』に込められた思いに感動し、とてもさわやかな気持ちになりました。

 そして、昨日、学校に来ると、またもや給食をこぼすというできごとが起きました。今度は、片付けるときに大食缶を担当した子が、走りながら運んで、2階のトイレの前で残飯をこぼしました。担任が給食のコンテナー室から現場に行ってみると、もうすでに、5年1組のT先生とそのクラスの子が一生懸命片づけを手伝ってくれていました。そして、2年4組の何人かの子も素手で、ぞうきんで、こぼれた残飯を嫌がらずに片付けています。こぼしてしまった子たちも、最後まできれいに汚れをふき取り、5年1組からお借りしたバケツとぞうきんをきれいにして、お礼を言って、返しました。
「5年生のみなさん、先生、ありがとうございました。」

 みんなで一生懸命片付ける姿は、すごく気持ちよくて、昨日の暑さを忘れさせてくれるくらいさわやかでした。そして、進んで片付けに協力してくれた子の中に、先日ごはんを全部こぼしてしまった子の姿がありました。彼女たちは、給食をこぼしてしまった子のつらさがいたいほどわかることとこの間のみんなへの感謝の気持ちから、自分たちのことのように思って、率先して片付けてくれたのでした。その姿を見て、映画を見たような感動を覚え、再びさわやかな気持ちになりました。

 失敗を繰り返してしまうところは、担任に似てしまったで、しかたがないけれど、これからも、『人はみな、他の人に支えられながら生きていること』をわすれないで生活していってもらいたいと思います。

 ハプニングのおかげで、昨日はそうじの開始が遅れ、昼休みがなくなりそうになりました。
「みんな片づけを進んで手伝えてえらかったので、連絡帳は後にして昼休みはみは遊ぼう。」
 蒸し暑さの中、初めてわたしも入れてもらったドッジボール。心はとてもさわやかで、楽しかったです。

(そう言っている間に、中村獅童竹内結子の入籍のニュースが…。映画のように本当の夫婦になったのですね。おめでとうございます。)