世界がもし100人の村だったら

 昨日の2時間目に合同音楽で2年1組のK先生に歌の指導をしていただきました。K先生は、長年音楽教育に携わってこられた先生です。おなかから出す美しい声作りの指導には、感動してしまいました。子どもたちの心をつかみ、ぐいぐい引っ張っていき、短い時間でやわらかいやさしい歌声に変えていってしまいます。これから、1年間、ときどき合同音楽で歌の指導をしてくださるそうです。歌うことを楽しめる子がふえていきそうで楽しみです。

世界がもし100人の村だったら

世界がもし100人の村だったら

 さて、フィリピンのマニカちゃんのお話のつづきです。今日は、まず『世界がもし100人の村だったら』という本を紹介します。その本から文章をぬきだしてみました。

(文章省略)

 2年4組の子は、クラスになれ、だんだん本音を言ってくれるようになりました。昨日は「勉強、いや。」という子もいました。だからマニカちゃんの話の続きをしました。マニカちゃんがごみの山で働いていると、文字が書いてある紙やビニール袋などが見つかります。でも、マニカちゃんは学校へ行けないので、文字がまったく読めず、何が書いてあるかわかりません。マニカちゃんは「勉強したい。」とつぶやきます。
 みなさんは、学校に来られ、たくさん勉強でき、給食も食べられ、休み時間には遊べ、係や当番の仕事もでき、とても幸せです。文字の読み書きができるようになったので、本を読んで新しいことを覚えたり、文字を書いて、たくさんのことを伝えたりすることができます。働くことと水を飲むことと眠ることしかできないマニカちゃんのことを考えると「勉強、いや。」なんて、言えませんね。
 また、「マニカちゃん、かわいそう。」と言っていた子がいました。そう思った子は、ずっとその気持ちを持ち続けて下さい。そして、おとなになったとき、ぜひ世界中のこまった人々を助けられるような仕事についたり、自分のできることをそういう人のためにしたりしてください。そのために、今は、自分のできる勉強や運動や遊びや仕事をせいいっぱいやって、りっぱなおとなになれるようがんばってください。