スターリングラード

 戦争ものは「プライベート・ライアン」以来でしたが、人々が殺されていくところは「プライベート・ライアン」と同じく、リアルな映像で残酷でした。

 ヴァリシのライフルで敵をねらって1発で成功する腕にはおどろかされました。また、ヴァシリが危機一髪で撃たれそうなときはハラハラしましたが、恋人のターニャがガラスの破片を使って光を反射させて、ヴァシリを助けることができてよかったです。

 ロシア人の子どもが、ドイツ側に情報を流す振りをして、ソ連側に相手の情報を提供し、最後は殺されて吊るされてしまったシーンは、残酷でした。そして、母親には「相手方についた」とうそを言ったときの母親が嘆き悲しむシーンも見ていて身につまされる思いでした。やはり子どもが戦争に利用されるのは耐えられません。

 この映画は、戦争映画でしたが、ラブストーリーで、主人公とその恋人以外はみんな死んでしまいました。ヒトラースターリンという2人の独裁者の出現により、人々の運命は翻弄されてしまい、本当に犠牲は大きかったと思います。

 この映画を見ながら、自分がソ連側から戦争を見ているのが不思議でした。

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