グッド・ウィル・ハンティング〜旅立ち〜

 この物語は、子どもの頃、養父から虐待を受けたウィルが、ショーンのカウンセリングを受け、次第に自分の心を開放していく過程がとても興味深いです。

 人に愛された経験がないため、いつも人に捨てられる不安を心の中にかかえていて、自分が捨てられる前に、相手を捨てる。児童虐待は、心の中に深い傷を残すことも、この映画を見て分かりました。

 そして、何度も繰り返される二人の対話。時には沈黙が続いたけれど、そのショーンとウィルの会話からもいろいろなことが学べました。いくつか心に残ったセリフを紹介します。 

「答えを知っていても君には教えない。答えは自分で探すんだ。」

「魂に触れるのが本当の親友だ。」

「現実世界の君は自分が傷つくことを恐れ、先へ進もうとしない。」

「人に捨てられる不安。それで彼女と別れた。」

「君は何も悪くない。」

「君は自分を信じて生きろ。」

 ボストンの落ち着いた風景とロビン・ウィリアムスマット・デイモンの好演、魂を震わせるようないいセリフを味わいながらこの映画をご覧下さい。

 邦題の「旅立ち」とは誰がどこへ旅立っていくのでしょうか。ラストをお楽しみに。

グッド・ウィル・ハンティング~旅立ち~ [DVD]

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