『優しい時間』のエピソード3

 好評のドラマ『優しい時間』のエピソード。同級生が脚本を書いた第7話『息子』の感想をメールで送ったら、次のような返事が返ってきました。
CAT君へ。感想、ありがとうございました。すでに打ち上げの日程も決まり、長かったロケももうすぐ終わろうとしています。ドラマの方は、多分、ご期待に添えるような結末になると思いますので。
 そして、別の同級生は、脚本家の友人に第7話に関する2つの質問をしました。
Q:拓郎のところへ来た勇吉が、車のドアを閉める時にバタッと音がしないように、中途でドアを止めて押し込むようにグッと閉めましたが、あれって脚本?演出?もしくは寺尾さんのアドリブ?なのでしょうか?
A: あのシーンは台本ではこう書いてあります。
『66(シーンナンバー) 雪明かりの表。勇吉がそっとその入口に近づく。大きく息を吸って中をのぞく。』
このように、台本には車の描写すらありません。あれは演出家が、『そっとその入口に近づく』と言う表現を映像化するためにやったことだと思います。(台本では簡単に『そっと』などと書けますが、それを映像化するのは大変なんです)
Q:もう1つは、敏子が息子を訪ねる時に道を尋ねた人がなんとなく倉本先生に似ていた気がしたのですが、気のせいでしょうか?
A:残念ながら、倉本ではありません。たぶん、スタッフの中のどなたかでしょう。昔の倉本作品に『幻の町』という1時間ドラマの傑作がありますが、その中には出演しています。くしくも今回出ていただいた北島三郎さんの後ろ姿として何カットか映っております。北島さんがあまりに忙しく、仕方なく(本当は喜んで?)出演したとか。お二人は、身長体型が酷似しております。
 ドラマの裏話って、とてもたのしいですね。どうぞ最終回までお楽しみ下さい。