Remember NAGANO 1998! 1

 7年前に5年5組を担任した時の教え子から早々と大学に合格したという知らせがありました。7年前の2月と言えば、ちょうど長野オリンピックで日本中が盛り上がっていたころです。今日から数日間、長野オリンピックにまつわる思い出のエピソードをお贈りします。題して『Remember NAGANO 1998!』。1年1組の早生まれの子が生まれたころのお話です。

 わたしの以前勤めていた小学校の卒業生が通う中学校では、「3年生を送る会」で小学校の6年の時の担任のビデオレターを放映するのが恒例になっていました。2002年1月。その制作の依頼が中学からわたしの学校にありました。
 わたしは、その時の中学3年生が5,6年の時の担任だったので、何らかの形で、卒業のお祝いのメッセージを贈りたいと思いました。小学校に残っている元担任は、わたしを含めて4人。わたしたちは相談して、まだだれもやったことのない、コンピューターで写真と音楽の映像を作ることを決めました。
 当時わたしは、コンピューターはまだ始めて1ヶ月。口でアイデアを言えても、コンピューターの操作は、ほとんどできない状態で、何の役にも立ちません。しかし、タエコ先生を初めとするコンピューター経験のある何人かの先生が中心になって、放課後遅くまで、作業を進めてくれました。最初は、一つの画面を作ろうとしても時間がかかってたいへんでしたが、慣れてくるとどんどん進んでいきました。
 画像は、卒業アルバムの写真を取り込みました。2泊3日の臨海学校。いろいろなできごとが起こった修学旅行。初めてみんなで経験した米作り。そして、雨にたたられて、やっとできた最後の運動会。数々の思い出がコンピューターのディスプレーの中で舞っています。それぞれの写真に言葉をそえ、画像は担任の写真と一人一人の短いメッセージを入れれば完成のところまでたどり着きました。どんな言葉を送ろうか、ずっと考えながら、わたしは、5年の担任をした時の長野オリンピックのことを思い出していました。