いま、会いにゆきます


 昨年映画館で見た映画です。観客もまばらなレイトショー。客席の最後列の一番端の席でゆっくりと見ました。この映画、本当に見てよかったです。

 『いま、会いにゆきます』は、静かな展開の中で、物語がよくできていると思いました。亡くなった妻の澪が梅雨の間戻ってきて、しばらく親子3人でいっしょに暮らします。その3人の配役はとてもいい感じです。彼らの会話が胸にジーンときます。そして、梅雨明けとともに澪が姿を消してしまうせつなさ。

 でも、その後の回想シーンが、最高です。その時、この映画の題名の意味もわかります。澪の日記を通して、彼女の気持ちが巧に伝わるのです。その気持ちが残された父と子の心に永遠に残るのだと思います。

 エンディングテーマの『花』。素敵な絵本が映し出され、心には映画の思い出の場面がこの素敵な曲とともに浮かびます。この曲が終わるまで、会場のだれもが席を立とうとはしませんでした。

いま、会いにゆきます スタンダード・エディション [DVD]

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