山内君の感想文
本、読もっ!―青少年読書感想文全国コンクール第50回記念book
- 作者: 毎日新聞社,毎日新聞=
- 出版社/メーカー: 毎日新聞社
- 発売日: 2005/01
- メディア: 単行本
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「しゅくだいは、だっこです。」とせんせいがいいました。
「もぐは、おかあさんやおとうさんにだっこされて、とっても気もちよさそうです。」とひらりちゃんがいったあとにです。
「ママは、ぼくをだっこできるだろうか。」ぼくは、すこししんぱいになってきました。
せんせいが、ぼくにいいました。
「あっくんは、ママにだっこしてもらうんでしょ。」
「ママにだっこしてもらうと、ぼくのあたまは、よだれでべちょべちょになるよ。」とぼくがふざけていうと、せんせいは、「ママが一ばんすきなあっくんは、きっとママにだっこしてもらうとおもうよ。」といいました。ぼくもこころのなかで、「しゅくだいのだっこはママだけ。」とおもっていたので、「せんせい、ピンポーン、大あたり。」とさけんでいました。
ぼくのママは、ぼくがうまれて八カ月のとき、ぼくとぼくのおにいちゃんをのせて、うんてんしていて、こうつうじこにあって、ママだけからだがうごかなくなったのです。
このごろ、おばあちゃんにつかまってすこしあるけるようになってきたのです。ママは、ぼくたちのはなしをきくことはできますが、はなすことはできません。
ママのうれしいことは、ぼくとおにいちゃんが、ほめられるときです。にこにこがおをします。かなしいときやおこったときは、ソファーをつめできずつけます。また、こうつうじこであたまもうったので、口からよだれをたらします。ぼくは、ママのよだれがきたないとおもったことはありません。
ぼくは、ママにだっこされたことがなかったので、一回だけでいいからだっこしてほしかったのです。でも、一年生にもなってママにだっこしてなんて、はずかしかったのです。
しゅくだいが、だっこでよかった。