やさしいじかん

 昨日の2時間目の国語の時間に、『わたしのたからもの』の発表をしました。番号順に前に出て話をして、その後、質問をみんなから受け、それに答えました。みんなが大事にしているものの発表は、とてもいい話ばかりでした。その中で、とても心に残る発表を紹介します。

 Aさんは、文を書いたり、人の前で話したりするのがあまり得意でない子でした。みんなの前に出ただけでもはずかしくなってしまいます。そのAさんが、昨日は、自分から進んでみんなの前に立ちました。すると、クラス全員の人が大きく拍手をしました。Aさんは、きんちょうしていて、たからものの話は自分からできなかったので、初めから質問をしました。何人もの人の質問に対して、Aさんは、小さな声で答えました。そして、Aさんのたからものは『ゲーム』ということがわかりました。発表が終わり、再びみんなが温かい拍手をしました。教室は苦手なことに自分から挑戦したAさんへの賞賛の気持ちであふれました。

 Bさんは、『500えんだま』について話してくれました。Bさんの500円玉は、2歳のときにBさんをかわいがってくれたおじいちゃんがくれたそうです。そのおじいちゃんは、Bさんが小学校へ入る少し前に突然亡くなってしまったそうです。Bさんは、とてもショックを受けたそうです。その500円玉には小さいころのおじいちゃんとの思い出がたくさんつまっているのでしょう。だから、Bさんはおじいちゃんの500円玉をつくえの奥に大切にしまってあるそうです。悲しみを乗り越えたBさんの話は、みんなの心を打ちました。

 みんなで過ごした『やさしいじかん』。最後にドラマ『優しい時間』の主題歌、平原綾香さんの『明日』という歌の歌詞を紹介します。
 

ODYSSEY

ODYSSEY

そっと閉じた本に続きがあるなら
まだなんにも書かれていないページがあるだけ
もう泣かないもう逃げない
なつかしい夢だっておわりじゃないもの
あの星屑あの輝き
手を伸ばして今心にしまおう
明日は新しいわたしが始まる