このメンバーでできる喜び

 昨日は、最高気温7度、最低気温−2度というとても寒い一日でした。それにもかかわらず、休み時間になるとほとんどの子が元気に校庭で遊んでいます。生活の授業でも『ふゆのあそび』のことを勉強していますが、外での遊びを通して、『冬』という季節からいろいろなことを学んでいるのだと思います。そういうところが、本当に頼もしい1年生です。わたしは元気な子どもたちが大好きです。

 さて、担任にとって初めての挑戦。学級通信を製本して文集にしようという試みに予想以上にたくさんの方々がご協力していただき、ありがとうございます。今回、1の1の子どもたちが、大人になっても読んでもらえるよう、気合を入れて作ってきたものですから、なくさないでとっておいてもらえることに本当にありがたい気持ちでいっぱいです。学年末に本になるのを楽しみにしてください。

 今日は、昨日放送されてテレビの話題です。高校の男子新体操部が国体に出場を目指す姿を追うドキュメンタリー番組に見入ってしまいました。徳島県小松島高校男子新体操部は、小学校から同じ新体操チームで練習している5名とそのメンバーの弟1名、計6名。団体種目に出場するのには、ぎりぎりのメンバーで、最後の国体での全国制覇を目指して練習に励んでいました。その中の1名が、練習中にけがを負い、出場も危ぶまれていましたが、痛みを抑えて出場することになりました。団体戦への順位が決まる個人戦。4人のメンバーがそれぞれ個人種目で得点を競い合います。ところが、出場メンバーがそれぞれ高得点を意識しすぎてしまい、4人ともミスをしてしまいます。結果は11校中最下位。おまけにその中の1人が演技中にけが。小松島高校は絶体絶命のピンチに追い込まれましたが、団体戦での最高の演技を目指して試合に臨みます。そして、けがをしている2人の選手も痛みをこらえて自分の出せる力をすべて出し、見事最後まで高度な演技をすることができました。残念ながら順位は変わりませんでしたが、『このメンバーで最後までがんばれたこと』にみんなが満足し、6人の小松島高校の最後の国体が終わりました。結果よりも仲間とともにがんばってこられたことに喜び、涙する高校生の姿を見ながらとても感動しました。

 今年度もあとわずかとなりました。この1年1組でこのメンバーで過ごす生活も3月までです。それぞれの子どもたちが、自分のせいいっぱいの力を出し、みんなでなかよく生活して、いい思い出が残る1年のしめくくりにしたいと心から思います。