優しい時間 第1話『雪虫』
今日、倉本聰原作の富良野発の新ドラマ『優しい時間』を見ました。
ニューヨーク駐在経験もあるエリート商社マン・涌井勇吉(寺尾聰)。しかし、2年前、妻の事故死をきっかけに会社を辞め、北海道の富良野に移住して喫茶店「森の時計」を開きます。一方、自分の運転ミスで母・めぐみ(大竹しのぶ)を死なせてしまった息子の拓郎(二宮和也)は、富良野からほど近い美瑛で陶芸を学んでいました。事故後、勇吉は息子に会おうとはせず、親子の関係は断絶状態に。けれども、「森の時計」の従業員・梓(長沢まさみ)と拓郎が、偶然知り合います。
ドラマが始まって、わたしはテレビの画面に釘づけでした。あまりにも映像が美しくて、1秒でも見逃したくなかったからです。背筋を伸ばし、いろいろなことを考えながら見ていました。
テーマは『父と子の絆の再生』。最近こういうテーマの映画(『ビッグ・フィッシュ』など)にハマッていたので、うれしいです。見ていて父と子それぞれの「会いたくても会えない」という切ない気持ちが伝わってきました。これからどうやって和解するのか楽しみにしています。
主演の湧井勇吉役の寺尾聰は、心に傷を持ち、お客さんの気持ちをを癒すマスターの役にぴったりだと思いました。その優しさにお客さんがいろいろ相談したくなってしまうのだと思います。映画『阿弥陀堂だより』のときのようなすばらしい演技を見せてくれることでしょう。
皆川梓役の長澤まさみもいいですね。映画『深呼吸の必要』で、心に傷を持つ女の子の役をしてから注目していました。今回もその時の役とダブって見えます。勇吉の息子湧井拓郎との関係を通して、どう心を回復していくのか期待したいと思います。
第1回でゲスト出演していた時任三郎と手塚理美は、すごくなつかしかったです。以前見たドラマ『ふぞろいの林檎たち』を思い出しました。わたしは歳をとったのに、二人ともあまり歳をとっていないのでびっくりしました。
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そして、音楽。アンドレ・ギャニオンのピアノと平原綾香の主題歌は、このドラマの雰囲気のぴったりだと思います。これから毎週見られるドラマの名場面を盛り上げてくれると思います。
第1回から、心がとても癒されました。毎週木曜日、1週間の疲れを癒してくれると思うので、毎週見たいと思います。そして、ドラマの中にちりばめられた 倉本聰氏の心のメッセージをたくさん感じ取りたいと思います。