北の国からのメッセージ

 先日、来年1月13日スタートする連続ドラマ『優しい時間』で、わたしの高校の同級生(一度も話したことがありません。)が共同で脚本を担当するという別の同級生のメールが入りました。このドラマは、脚本家、倉本聰氏の『北の国から』シリーズに続く富良野発のドラマ第2弾で、「父子の絆」「純愛物語」を通して、いろいろなメッセージを伝えてくれると思いますので、とても楽しみにしています。ちなみに同級生は第7話の脚本を担当しているそうです。

 さて、話はドラマ『北の国から』になります。わたしはこの心温まる連続ドラマの中で特に気に入っている場面があるので、ご紹介します。

 1982年1月15日(金)放送された14話です。純が母令子の見舞いに東京に行ったときのことです。以前わたしが高学年の担任の時、道徳の授業で使った場面です。

 純が東京に来て2日目に病院へ行くと、令子は起きており、黙って出ていったことを雪子(叔母)に怒られる。純は、令子の気持ちを考えるとやっぱりこのまま東京にいた方がいいと思い始める。その夜、五郎に手紙を書いているとき、昔のことを思い出していた。それは、五郎が拾ってきた自転車のことだった。東京では、流行遅れになると何でもすぐに捨ててしまう。それに比べ、自分たちの生活は、ものはないけれど何とか工夫して生活している。その素晴らしさに、純は少し気がついてきていた。翌日、病院には顔を出さず、まっすぐ空港に向かった。

 この時の北海道での自分たちの「物を大切にしながら工夫している生活」の素晴らしさに気づいて、純が北海道に帰っていく場面が忘れられません。機会があったら、ぜひご覧下さい。

 『ものをたいせつにする心』。2学期になり、1年1組では、残念ながらその心が忘れられています。毎日のように、消しゴムなどが落ちていて、自分のものかどうかも分かりません。自分のものがなくなってもあまり気にしていない子もいます。落し物には名前が書いてあれば、すぐに持ち主にもどりますが、落ちているものにはほとんど名前がありません。ぜひ持ち物には必ず名前を書いてください。

 先週から、自分のものがあるかどうか意識させるために、連絡帳に『なくなったもの』コーナーを設けました。それによって、少しでも自分の持ち物に対する意識を持ってもらえればと思います。