アテネの夏・ぼくらの夏①

 アテネオリンピックとともに、わたしたちの夏休みも終わりました。今回のオリンピックは、日本人選手の活やくがたいへん目立った大会で、連日のテレビのオリンピック放送に感動した人も多かったと思います。

 特に、すばらしかったのは、前半の柔道、水泳、体操での選手の活躍でした。では、なぜこれほどに日本の選手が力を出し切れたのでしょう。

 一つは、当たり前のことですが、選手がコーチの指導の下、毎日努力を惜しまず、一生懸命練習を重ねたことだと思います。もう一つは、同じ種目の選手同士の仲のよさだと思います。3つの種目とも、個人種目で、自分ひとりでがんばらなければなりません。でも、テレビを見ていると、自分のチームメイトが出場しているときは、みんなで一生懸命応援をしている姿が何度も見られました。選手は一人で戦っているけれど、みんなに応援してもらっていることで、すごく心強く感じ、自分の力が思う存分発揮できたのだと思います。

 A小の2学期は、オリンピックのような行事がたくさんあります。運動会、校内マラソン大会、校内図工展など、みなさんの力を発揮できるチャンスだと思います。今日から2学期が始まりますが、みなさんもオリンピック選手のように、先生の話をよく聞き、毎日一生懸命練習や勉強をがんばり、一年の仲間たちと仲よくはげましあって、みなさんの力をたくさん見せてください。

 最後に、男子ハンマー投げで優勝したアドリアンアヌシュ選手(ハンガリー)のドーピング違反での失格に伴い、金メダルに繰り上げされた室伏広治の言葉です。

「メダルの色はいろいろありますが、本当に重要なのはそこに向けて努力していくことじゃないかと思います。これは試合前にも思っていたし、このような素晴しい結果になりましたけれど、そのような結果であれ、同じように今も思っています。」