ルーマニアの子どもたち

 ギリシャの次はルーマニアに行って来ました。

 ルーマニアで嫌な話を聞きました。89年の革命以前、政府の政策として、出産を奨励していました。当時のルーマニアには食料も満足になく、たとえ産んでも育てることが出来ない親が多かったそうです。チャウシェスクはそういった子供たちを積極的に孤児院に引き取り、優秀な子供はマインドコントロールをし、自分への忠誠を誓う親衛隊に、他の子供は外国に売っていたそうです。

 独裁者のいなくなった現在でも子供は売られていて、ルーマニアの孤児達は養子にするとか、ちゃんとした施設に入れるなど騙されてドイツや北欧などに売られ、小児ポルノの対象となる数がかなり多いそうです。もちろんその影には大きな組織がかかわりあっているそうです。

 自分の意志とは関係なく売られ、病んだ大人のストレス解消のはけ口にされる幼い子供のことを思うとたまらない気持ちになります。

 社会主義の陰に子どもが人間として扱われないような悲惨なできごとがたくさんあったのですね。本当に悲しいです。