祖父との別れ

 今日は、祖父の告別式に行ってきました。

 94歳まで長生きをしたので、あまり悲しいと思わなかったのですが、2回ほど悲しみがこみ上げてきた瞬間がありました。

 1回目は、葬儀社の人が用意してくれた便箋に祖父への手紙を控え室で一人で書いている時、昔の思い出がいろいろ思い浮かんできました。「ああ、いいじいちゃんだったな。」と思った瞬間、涙がポロリ。それから、心を込めてお別れの手紙を書きました。

 2回目は、棺にみんなで花を入れて、そして、お別れの手紙も入れたとき、「もうこれで本当にお別れなんだ。」と思った時でした。やはり小さいころから愛情を注いでくれた人に対しては、その分だけ悲しみがこみ上げてくるのだと思います。

 骨になった祖父を見たとき、けっこうしっかりした遺骨だったので驚きました。やはりいろいろな意味で骨のある祖父だったのでした。

 冬なのに穏やかな一日。そして、思った以上にたくさんの人々に見送られて逝った祖父は、幸せだったと思います。