世界遺産 ストーンヘンジとバース

 今日は、マイバスの『世界遺産バースとストーンヘンジ一日観光』という現地ツアーに参加しました。

   ==Episode 6 ロンドンの交通事情==

 マイバスセンターに朝7時45分までに集合するために、ゲストハウスを7時に出ました。ロンドンは緯度が高いため、冬は8時くらいにならないと明るくなりません。辺りはまだ真っ暗です。

 地下鉄のリージェンツ・パーク駅に行こうと思って、歩行者用の信号が青に変わるのを待っていると、イギリス人の女性が後ろからやって来て、歩行者用の信号のボタンを押しました。わたしは、ボタンがあることをその時初めて知りました。そして、彼女は信号が青にならないうちに横断歩道を渡っていきました。ぼくは、唖然としていましたが、彼女の真似をして、赤信号の横断歩道を渡りました。

 現地ツアーのガイドさんの話によると、ロンドンでは、馬車の時代の名残から、交通事故が起きた時は、車より責任がある歩行者が悪くなるそうです。だから、信号を渡るときは、日本のように青にならなくても、歩行者の責任で渡ってもいいことになっているそうです。

 ロンドンの歩行者は、責任が重く、その責任を背負って、十分注意して横断しているのです。


   ==Episode 7 ロンドンの地下鉄の乗り方==

 リージェンツ・パーク駅に着き、切符を買おうと思いました。イギリスの自動販売機は、紙幣が使えないので、窓口で買いました。わたしは「ア シングル トゥ ピカデリー・サーカス」と言い、10ポンドの紙幣を出しました。ピカデリー・サーカスまで1ポンド60ペンス。おつりと切符が渡されました。

 日本とはちがい、挿入すると扉の手前に切符が出てくる自動改札を通ってホームに向かいました。この駅ではホームに行くためには、エレベーターに乗ります。また、エレベーターの前でボーっと待っていると、後から来たモンゴル人らしき二人の男性の一人がボタンを押しました。またもや、ボタンがあることを初めて知りました。

 それから、わたしは、その二人の後について、エレベーターに乗り、ホームへ。彼らは、怪げんそうな顔をしていましたが、ぼくは初めてなので仕方がありません。

 こうやって、わたしはロンドンの地下鉄の乗り方を覚えました。


   ==Episode 8 凍えそうなストーンヘンジ見学==

 ピカデリー・サーカスに着くと、適当な出口から地上に出ました。ロンドン三越の前のマイバスセンターが分らなかったので、現地の人に尋ねました。今回もすごく親切に教えてもらって、ますますイギリス人のファンになりました。

 この寒い中、ストーンヘンジなど見に行く人は、わたしを合わせて数人だと思いきや、80人近い人がツアーに参加するということでした。わたしと同じような物好きな日本人が多いことに驚きました。

 バス2台で、約2時間かけてストーンヘンジに着きました。周囲は冬でも緑色の牧草地に囲まれた丘陵地。こんなところに大きな石がいくつも環状に置いてあるのです。すごく不思議な風景です。現在見られる石は紀元前2400年ごろから800年くらいかけて作られたものだそうです。いったい誰が何のために作ったのか。そう思いながら見ていると、とてもロマンを感じます。分っていることは、夏至の時にこの環状の石の真ん中に立つと、ヒールストーンという石の方向から太陽が昇ってくるそうです。

 もう少しゆっくり見ていたかったけれど、ロンドンよりかなり気温が低く、体が冷え切ってしまったので、数十分でストンヘンジに別れを告げました。そして、売店で買ったサンドウィッチと温かいコーヒーで腹ごしらいをして、バスに乗りました。

 もう二度とここは来られないかもしれないので、今日来られてよかったです。


   ==Episode 9 世界遺産の街からの年賀状==

 ストーンヘンジから1時間足らずでバースの街の到着しました。バース(Bath)は二つの時代で脚光を浴びて、街全体が世界遺産に指定されています。

 一つは1世紀。この大ブリテン島にローマ人が侵攻してきた後に、この地に浴場と神殿を作りました。それが今発掘されて復元されているのです。この街の名前が英語の風呂の語源とされているそうです。

 もう一つは18世紀。6m下にローマ浴場が埋まっているとは知らず、イギリス人が温泉のある保養地としての街を建設したのです。街全体がジョージアン様式で統一された街並みは、とても落ち着いた雰囲気を今でも残しています。当時は、上流階級の人々の社交の場として栄えていたそうです。

 わたしがこの街に来た目的は、もうひとつありました。この世界遺産に指定された街の郵便局からお世話になった人々に年賀状を出すことでした。ローマ浴場をガイドさんに連れられて見た後、3時ごろまで自由時間になりました。他のツアー客は、昼食を食べに街の中に消えていきましたが、わたしはさっそく地図を見ながら郵便局を探しました。

 見知らぬ街のあちこちを回って、やっと郵便局を探しあて、そこで切手を買いました。日本まで送るのに42ペンス。何枚ものはがきに切手を貼って、ポストの投函しました。ロイヤルメールは、無事届くか信頼できないという話だそうですが、目的が達成でき、ひとまず安心しました。

 昼食は、店員の英語が聞き取れず苦労しながら、バーガーキングで軽くとり、再び街の中を見学してバスに戻りました。

 年賀状がみなさんのもとに届くのが楽しみです。
 そして、この後この旅最大のエピソードが・・・・・・。