バングラディシュからの手紙


 昨年度のSUNSUN3組に、R君というバングラデシュの子がいました。彼は、今から8ヶ月前の昨年の運動会の日にバングラディシュに帰るということで学校をやめた子です。

 今日、バングラディシュに帰ったR君からの手紙が前任校から送られてきました。8ヶ月前にはあれほどよく書けていた日本語でしたが、日本語の勉強をしなくなったせいか、少し文字の使い方を間違えたひらがなの手紙でした。でも、内容は十分分かりました。ということでその手紙を解読して紹介します。

 NORI先生へ

 先生元気ですか。ぼくは元気です。
 ぼくは毎日学校に行っています。バングラの学校はだめです。日本の学校は好きです。ぼくは、日本の学校に行きたいです。
 先生、バングラに来てください。バングラから日本に行くのはむずかしいです。
 先生、ぼくのことを忘れないで。先生、ぼくに手紙を送って下さい。先生の住所を教えてください。ぼくは、大きくなったら、日本に行きます。先生の電話番号を書いてください。 Rより

 R君は今日本を離れて、とても日本の学校を懐かしく思ってくれています。そして、また日本に来たいと言っています。わたしは、心のこもったR君の手紙を読んで、とてもうれしく思いました。R君にはたいしたことはやってあがられなかったけれど、日本での学習を通して日本のよさを伝えることができて、本当によかったと思います。これからもR君はバングラデシュの人々に日本のよいところを伝えてくれると思います。

 今のクラスにも、ありがたいことに、ブラジル国籍とペルー国籍とお父さんがバングラディシュ国籍の子どもたちがいます。その子たちに日本のことを精一杯教えて彼らから少しでもよいところを学び、少しでも国際交流ができればと思います。