感激の退任式


 今日は、前任校の退任式。給食とそうじを早めに済ませ、愛する3年2組の子どもたちに別れを告げ、愛する元SUNSUN3組の子どもたちのもとへ向かいました。

 車で10分もしないうちに、前任校に到着すると、玄関に見覚えのある女の人が立っていました。その人は、卒業生のお母さんのAさんでした。Aさんには3人のお子さんがいて、縁あって3人ともわたしが担任をさせていただきました。わたしが担任をしていたときはたいしたことはしていなかったのに、ありがたいことにお花を持ってお別れに来てくれたのでした。わたしは退任式の前にもう感激してしまいました。

 そして、校長室に向かい、楽しい校長先生とまた楽しく話をして、式の始まる時間を待ちました。

 いよいよ退任式が始まりました。会場の体育館に入って行くと拍手と歓声が上がりました。たくさん子が手を振っています。温かく迎えてくれてありがたかったです。

 そして、転退職者の紹介のあと、元担当したクラスの子の手紙の発表と花束の贈呈をしていただきました。日本語教室に通ってのぼる先生に教わっていたグエン君の手紙を聞き、感動しました。次々と進んで、わたしが手紙を読んでもらう番が来ました。いつも明るいリナちゃんが、短い手紙の中に思い出をいっぱい詰めてくれました。いつも元気いっぱいのりょうた君が神妙な顔をして、花を渡してくれました。二人とは握手をして、ステージ上で別れました。とても感激しました。

 18人の先生への手紙と花束の贈呈が終わり、続いて、転退職者のあいさつです。わたしはまた涙もろいゆうこ先生の後です。ゆうこ先生は、転任希望出さないにもかかわらず、異動することになってしまったので、やはり人一倍心残りがあるのだと思います。ゆうこ先生のお話を聞いているといつも目がウルウル来てしまいます。

 何とか耐えて、わたしの番になりました。
「みなさん、こんにちは。あいさつが長くなると困るので、作文を読みます。」
と言って、わたしは、昨日の日記の原稿を取り出し、読みはじめました。早くしないとわたしの後もたくさんの先生があいさつをするので、聞いている人に申しわけないと思い、早口で読みました。何を言っているか分からない子もいたかもしれないけれど、無事終わってホッとしました。なにせ17人のあいさつがあり、聞く人はたいへんなのですから。

 こうして、長時間にわたるあいさつが無事終わり、退場となりました。みんな大きな声で名前を呼び、手を振ってくれています。わたしたちは、みんなの温かさに感謝しながら体育館を後にしました。

 その後、一室を借りて、かわいいSUNSUN3組の子どもたちと再開しました。するとこうき君が全員の子の手紙を渡してくれました。とてもうれしかったです。そして、全員に3学期に渡せなかった「SUNSUN3くみ」という文集を渡し、最後のあいさつをして別れました。

 SUNSUN3組のみなさん、4年生になっても自分らしくがんばって下さい。