安全な生活を守る


 3年の社会では、3学期は「安全な生活を守る」という勉強をします。具体的には、消防署と警察署の仕事についての学習で、きのうはその1時間目でした。

 社会科の副読本をみると、『わたしたちの命と財産を守る』と書いてありました。
「命は分かるけれど、『財産』というのは、何でしょう。」
とたずねると、子どもたちは、
「宝石。」「お金。」「宝物。」「買ったもの。」「家で使うもの。」
などいろいろな言葉が出てきます。そして最後に
「家。」
という答えが返ってきました。ふだんはあまり意識しないけれど、わたしたちが快適に生活できるのは、家のおかげです。家はとても大切な財産です。

「では、『命』や『財産』を何から守るのでしょう。」
というと、また
「殺人。」「交通事故。」「泥棒。」「火事。」
などと答えました。その答えを聞きながら、今の日本、安全な生活を妨げるものがたくさんあると思いました。

 そして、副読本を読みながら、クイズ形式で授業を進めて行きました。最後に「阪神・淡路大震災」のことを話しました。子供たちにとっては、1歳ぐらいのころのできごとです。知っていた子は、10人足らず。時間とともに震災のことは、風化していってしまうかもしれないと感じました。

 わたしは、高速道路が倒れ、ビルや建物がたくさん倒壊し、次々と火事が広がり、たくさんの人々が亡くなったことを伝えました。人々を助けたくても、道がふさがれ、警察の人や消防の人は助けに行くことができず、「安全な生活」を守れなかったことも付け加えました。

 今日は、阪神・淡路大震災からちょうど8年目。社会科の授業を通して、警察署や消防署に頼るだけでなく、身近な生活の中から、「自分の生活を守る」という防災意識をわたしも子どもたちも持っていければと思います。