初中国

 久々の海外レポートです。

 といっても2ヶ月前の中国のツアーなんですけど・・・

 私が添乗した先は西安ウルムチトルファン敦煌の、シルクロード地区。初中国で、とても楽しみでした。Mr.CATさんは中国は旅行されたことがあるんですよね。

 私が驚いたことは、例の少子化政策。 

 ヨチヨチ歩きの赤ちゃんの後ろから、両親と4人の祖父母が崩れそうな笑顔でカメラ片手に追いかけていくのを何度も見ました。大人で太った人ってほとんど見ないのに、肥満児の子供はたくさん見ました。大事にするのはいいけれど、あれはちょっとひどすぎるのではないかとよその国の事ながら不安になりました。

 まあ、それはいいとして。今回はかなり恥ずかしい思いをしました。まさに国辱という感じ。こんな人海外に出ないでほしい!日本人がバカだと思われるから。

 中国って、全行程にスルーガイドがつきます。一週間の旅だと、ガイドとお客さまも仲良くなるし、それはそれでいいことです。

 でも問題はその次。「お世話になったガイドさんに何か差し上げたい」その気持ちはわかるけれど、お土産としてはじめから用意したものではなくて、あげるものが、旅行用品の残り。途中まで使ったウエットティッシュの残りとか、少し残ったスナック菓子とか。ガイドさんは笑顔で受け取り、影ではそれこそたたき捨ててました。

 中国は物価が安いため、旅行をしていると、ただそれだけのことで、自分が偉くなった錯覚を起こし、中国人を見下して、そんなものをあげてしまうようです。白人ガイド相手には絶対にありえないことですから。

 でもガイドさんは大抵は、いい家庭にうまれ、現在の中国で最高の教育を受けた人たちです。そして、若いガイドさんほど、少子化政策の中、大事に育てられた人たちです。物価が安いからといって、貧しいわけではないのに、そんなこともわからないようです。

 私のツアーの担当だった24歳のガイドさんは、
「今までの最低、最悪の例は、使用済みの下着を汚いばあさんからもらったこと。」
といっていました。

「本当に日本人てバカだよね。」
といったので、私も反論。
「使用済みの下着をあげるなんで、本当にバカだと思う。でもね、彼女は日本人の代表じゃないの。どこの国にも無知、無教養の人っているでしょう。きっとその人は、中国に旅行に来て、物価が安い→私はお金持ち→私は偉いって勘違いしたんだと思う。そのおばあさんは日本人の中でもかなり知的レベルの低い人だよ。それに、別の国で仕事に行ったときも恥ずかしい思いをするときがあるんだけど『ただでもらえるものなら何でも嬉しい。ほしくないものでももらえるものはもらう』っていう人間はたくさんいるの。そういう人は,自分はそうだから,他人もそうだと思っているのよ。バイキングの食事で他人を突き飛ばしてモノを取ったり,袋に入れて大量に持ち帰ったり。70歳近いおばあさんが、ゆで卵一度に20個取ったこともあった。そういうときの姿ってものすごく下品で,みっともないのを通り越してみずぼらしい。でも,本人が自分がどんなにみっともないかを気が付かない限りはどうしようもないの。私も今まで何度も注意したけど,無駄だった。結局はバカは死ぬまでバカでいいじゃない?」

 他にもイロイロ聞きました。ヨーロッパではそれほどでなくても、中国ではかなり恥ずかしいことをやっている旅行者たち。

 『旅の恥はかきすて』はもうやめましょうよ。外国で笑いものになるような行動は・・・
としみじみかんじました。