夢のような時間

準々決勝


 インターハイ予選。今日も楽しませていただきました。

 最初に見たのは、女子の準々決勝。ダブルス2つが始まっていました。どちらも果敢に立ち向かっていました。残念ながら昨年の優勝チームにダブルスは取られてしまいましたが、とても元気に戦っていて、頼もしかったです。

 今日の山場はシングルスのHさん。第1セットは落としましたが、第2セットは、粘って、相手のミスを誘います。後半から男子の応援団が加わり、決勝戦のような盛り上がりを見せました。その中でいっしょに応援できたことはとても幸せでした。そんな夢のような時間を過ごしているうちに、Hさんは見事第2セットを取りました。

 応援の盛り上がりとともに、Hさんは第3セットもリードして、コートチェンジ。HさんをサポートするIさんとSさんの笑顔が元気をくれました。けれども、その後は、調子を取り戻した相手の選手にリードされ、ついに準々決勝は終わってしまいました。途中まで優勝候補を苦しめてすごかったと思います。

 続いて、男子の準決勝も同じ高校。ここからは、うれしいことに、Eさん、Oさん、N君、M君の応援も加わりました。O君は、最後の公式戦のダブルス。力強いスマッシュを決めていました。いつも観覧席で見ている相手チームの監督もこの時だけはコートサイドに降りてきて、選手に指示をしていました。監督対O君。やっぱりかないませんでした。シングルスも敗れてしまい、3年生にとって最後のインターハイ予選は終わりました。バドミントン部の伝統を引き継ぐ、1、2年生の来年の活躍に期待したいと思います。

 準決勝が終わり、N君がふと
「俺たち、1年前、あそこに立っていたんだよな。ずっと昔のような気がする。」
とつぶやきました。
「今だったら、勝てるような気がする。」
と続けると、M君もその意見に同意しました。大学生になったのだから当たり前なのですが、卒業後もさらに成長し続けている二人のたくましさにとてもうれしくなりました。つい3年前は、本当にぎこちなかったのですから、高校生の成長って本当に恐ろしいと思います。

 今日で引退する人、国体予選で引退する人、さまざまですが、来年の今頃、N君やM君のようにさらに大きくなってもどって来てくれるのが楽しみです。きっとわたしもこの体育館に来ていることと思います。  

 選手のみなさん、夢のような時間をありがとうございました。みなさんは、引退ですが、わたしは、応援の現役生活を続けます。これからも、お互いがんばりましょう。