感動の高橋尚子選手

 昨日の高橋尚子選手。北京の夢は叶わなかったけれど、優勝した選手よりも大きく取り上げられていました。やはり、国民的英雄だと思います。

 昨年8月に右ひざの手術を受け、ベッド、松葉づえ、歩くところからのスタートだったそうです。「あきらめちゃ駄目だ。」って何度も繰り返してきたそうです。

 本格的に練習を再開したのは、北京イヤーが明けた1月。中国・昆明で1日70キロの走り込みを行うなど心肺機能は高めてきましたが、スピード練習は400メートルと1000メートルを1回ずつ行ったのみ。しかも、今大会直前の調整にも失敗。「あきらめなければ夢はかなう」というメッセージをファンに伝えるため、あきらめずスタートラインに立ったけれど、アクシデントによる練習不足と調整の失敗で無残に散ってしまいました。

 ファンの期待に応えるためにレースに参加するのは、とても勇気がいったと思いますが、手術からあれほど短期間で、マラソンを2時間台で完走できるようになったのは、やはり夢をあきらめなかったからだと思います。普通の人にはできません。

 何かにつまずいた時、思うようにいかなくなった時など、今回の高橋選手の走りを思い出すと、勇気がわいて来ると思います。そして、これからも高橋選手には笑顔で夢に向かってがんばっていってもらいたいです。