美しく、やわらかく、温かく

卒業式


 今日は、あの6人の卒業式に行きました。

 卒業式の会場に入ると、落ち着いた雰囲気の人たちが集まっている学校だと感じました。

 先生方のご指導も無理に強制するのではなく、子どもたちも日ごろの学校生活から培ってきたものを発揮し、自然体な感じがしました。その中で呼名をされて、返事をする子にさわやかさを感じました。そして、E君の表彰、本当によかったです。

 校長先生の式辞、来賓の方々の祝辞もたいへんありがたかったのですが、客観的な見学者の立場から大きく感情が動いたのが、送辞の中に出てきた詩でした。在校生としてこんなりっぱな考えを持ち、卒業生にお別れの言葉をおくれることがすばらしいと思いました。

 その後の答辞では、6人がこの3年間で仲間といろいろな体験をし、成長した様子がとてもよく分かり、充実した高校生活を過ごさせていただいたことをありがたく思いました。

 久し振りに聞いた『仰げば尊し』。卒業生のやわらかな声から在校生のさわやかな声へ、そして、全体の声の重なり合いの美しさ。この時、感動の絶頂が…。

 この卒業式では、吹奏楽部の演奏が重要な役割をはたしていました。あんな素晴らしい演奏で送り出された卒業生たちは幸せでした。

 派手さはないけれど、美しく、やわらかく、温かく、心がとけるような素晴らしい卒業式でした。

 おかげで一日やさしくいられました。