あなたになら言える秘密のこと

 久々に映画を見ました。『あなたになら言える秘密のこと』。『死ぬまでにしたい10のこと』と同じイサベル・コイシェ監督とサラ・ポーリー主演の作品です。そして、『ショーシャンクの空に』のティム・ロビンスも出演しています。

 聴覚障害を持ち、全く人と関わらないハンナ(サラ・ポーリー)は黙々と工場で働いています。看護師の資格を持つ彼女は、ある時石油発掘現場で大やけどを負ったジョゼフ(ティム・ロビンス)の看護をすることになります。お互い心に重い秘密を抱えた二人。ジョゼフの看護を通して、互いに心を開き始めます。

 この映画の中のハンナが言った「前に進むしかない。みんなどうにか未来に向かって生きている。」という言葉には、とても勇気づけられますが、ハンナが隠していた壮絶な体験の秘密を聞くと、その言葉の意味が深く心に突き刺さってきます。

 その他にも、世界の料理を作るシェフや「 海を救う方法を探し続ける。」と語る海洋学者やプロに徹するカウンセラーが出てきます。彼らの仕事にかける姿は、仕事を持つものとしてあこがれてしまいます。

 ハンナの語る耳をふさぎたくなるような秘密からは人間の恐ろしさを、ハンナとジョゼフとの人間としてのふれあいからは人間のやさしさや未来を感じられるこの作品。ぜひ見て下さい。

あなたになら言える秘密のこと [DVD]

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